こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
漫画やアニメなどでワクワクする展開ってありますよね?
創作する人間であればそれを参考にすることもあると思います。
今回はその数あるワクワクさせられる展開の中で特に根強い人気のある「闇堕ち」についてお話したいと思います。
創作している物語がワンパターンであきあきしている人は必見です!
闇堕ちの意味とは?あるあるを考えてみる
闇堕ちとは「元は善性の心を持ち合わせていた人物が何らかの影響で悪(闇)になってしまう」という意味があります。
闇堕ちしやすい傾向にあるキャラの展開とは
闇堕ちをするキャラクターというのはある程度序盤から予想しやすいことがあります。
「あー……このキャラ絶対闇堕ちするよなぁ」
と露骨にわかるようなこともありますし、散りばめられた伏線の考察を経てわかることもあります。
まずは主人公以外のキャラクターが闇堕ちするきっかけについて、いくつか紹介しますね。
まずは「他のキャラの思想・行動に苦言を呈する」
これはわかりやすいですよね。
主人公が善性であった場合に該当します。
主人公のやり方では自分の理想には達することができないと確信した際に闇堕ちしやすいです。
次は「愛する家族や恋人が守れなかったときや殺されたとき」
これは今まで信じていたやり方での限界を、大切な人の死という大きな悲しみで知ることになった例です。
今までのやり方が善に基づくものであったなら、悪に基づくものへ転換され闇堕ちする可能性があります。
それから「第三者による誘惑」
これも闇堕ちする展開の中ではメジャーでしょう。
元から前述のような闇堕ちする条件がそろっていて、ギリギリの良心で踏みとどまっていたところを第三者が背中を押して完全に堕ちてしまう。
例えば「今考えを変えないと(すなわち闇堕ちすること)大切な人を失うことになる」という脅しや「もっと人々を救うことのできる方法がある」と善行を行わせているように見えて悪行に手を染めさせることを勧めるなどですね。
あと漫画の「DEATH NOTE」のように、日常で理不尽な世界への苛立ちとともに募った変革したいという野望が、あるきっかけで爆発して闇堕ちするような、完全に能動的な物もありますね。
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主人公の闇堕ち
闇堕ちするのは何もサブキャラクターだけではありません。
主人公自体も例外なく闇堕ちする対象となり得るでしょう。
主人公が闇堕ちする経緯についてはサブキャラクターと変わりはないですが、主人公という特性があるので描写される時間が長いです。
そのため物語自体が悪についてのテーマになりやすいでしょう。
悪について考える場合は、以前紹介したダークヒーローのようにそもそも悪とは何かを考える必要があるでしょう。
「正義の反対は悪ではなくまた別の正義」なんて言われたりしますから悪の定義づけは重要でしょう。
「コードギアス 反逆のルルーシュ」の主人公が闇堕ちしているキャラとしてよく挙げられますが、闇堕ちと言って良いのか正直悩ましいところですよね。
それだけ悪とは難しい属性なんです。
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闇堕ちした後の展開
キャラクターは闇堕ちした後はいくつかのエンディングが考えられます。
一つ目は「闇堕ちしたまま敗れて退場」
主人公と対決したり主人公自体が闇堕ちしていれば、かつての仲間と対峙したのちに敗れて死亡あるいは行方をくらませるエンディングです。
二つ目は「闇堕ちし対峙したのちに改心するも退場」
これは仲間と対峙中に考えを改めるも時すでに遅しで、死亡したり行方不明になるエンディングです。
第三者からの攻撃から身を挺して庇った結果死亡という展開が多いように感じられます。
三つ目は「闇堕ちし対峙したのちに改心して再度仲間になる」
これが一番ハッピーエンドに近しい展開です。
創作に取り入れたい際は改心する過程や背景をしっかりと描写するように心掛けてください。
ここを疎かにすると、ただの心変わりの早い薄っぺらいキャラクターになってしまうので注意が必要です。
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闇堕ちを自身の創作に取り入れる際に考えておきたいこと
それでは闇堕ちを創作に活用する方法として、今回もバトル物と恋愛物にわけて解説していきますね。
それに加えてイラストを描く際のビジュアルについても述べています。
闇堕ちしたキャラのバトル描写
闇堕ちをすればこれまでの戦闘スタイルとは異なった描写をする必要があります。
闇堕ちという名前そのままの闇の力だと非常にわかりやすいですよね。
基調とするのは黒でモヤがかかっている謎のエネルギーを放つといったところでしょうか。
戦闘方法ではこれまで騎士や武士のような戦い方をしていたのが、闇堕ちを経て悪党のような戦い方をするようになります。
具体的には髪の毛を掴んで相手を持ち上げたり、倒れている相手を蹴り上げるなどですね。
闇堕ちをしたきっかけになった化け物を使役したりするのもいいでしょう。
化け物といえば「ゾンビ」を用いるのもいいかもしれませんね。
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闇堕ちキャラの恋愛
恋愛描写において闇堕ちは非常に重要な役割を担います。
闇堕ちしてから惹かれあうようになったのか、闇堕ちする以前から惹かれあっていたのかで展開に差が出てきます。
そして結果的に結ばれるのか、それとも悲劇的な別れをするのかも考える必要があるでしょう。
主人公または思い人の片方が闇堕ちした後に、善より愛を選んだ結果が共に闇堕ちしてしまうのも面白いのではないでしょうか。
ヤンデレとのシナジーが高いような気がしますね。
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闇堕ちの描き方
闇堕ちはパッと見て闇堕ちのしていることがわかるようなデザインが好まれる傾向にあります。
例えば髪が綺麗にまとまっていたのに、闇堕ちをした後はボサボサになって伸びてしまっていることや、前髪で目が隠れていたりすることです。
服装に関しては黒や紫などの暗い色を基調としたものが、闇堕ち感を印象づけるでしょう。
ドクロやコウモリ、ヘビなどの意匠が施されているアクセサリーも闇堕ち感を際立たせます。
その際に過度に装飾しすぎると、売れないバンドマンのように見えてしまってギャグっぽくなってしまうので、ギャグを狙っていないのであれば装飾は控えめで良いかと思います。
加えて、瞳の色を変えてみるのもオススメです。
瞳の色は体に占める割合以上に印象に残りやすいものです。
元は黒や青だった瞳の色が、赤になったり紫になると読者にとってキャラが闇堕ちしたことを実感させやすくなるでしょう。
あとこれはビジュアルの話ではないのですが、口調や人称を変えていくことも重要です。
一番わかりやすい例を挙げると、それまでは一人称が「僕」だったキャラが闇堕ちをすることで「俺」となるケースですね。
柔らかい口調から荒々しい口調に変わることだけを意識しがちですが、逆に元は荒々しい口調だったのが丁寧な口調になると、どこか達観したような感じの闇堕ちキャラになるので試してみてください。
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まとめ
今回は闇堕ちについてお話してきました。
闇堕ちとは反対に「光堕ち」という言葉があるので、そちらを取り上げた記事のリンクを下記に掲載しているので一緒にご覧いただければなと思います。
みんな大好きな闇堕ちを是非創作に取り入れてみてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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