こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)Twitterでは独自の創作ネタを発信しておりますのでフォローお願いします。
アニメや漫画を見ていて鳥肌が立つことがありますよね。
もちろんいい意味で。
バトル物の場合、同じようなシーンでも書き手の工夫次第で大きく変わってきます。
今回はバトル物で読者の鳥肌が立ちやすい展開の一つである「キャラの覚醒」についてお話します。
自身の創作で急展開を加えたい方や、違ったキャラの側面を表現したい方は必見です!
キャラが覚醒するとどうなるのか
覚醒とは「目覚める」「迷いから抜け出す」ことを指します。
創作においてはどちらの意味でも使われていますね。
ではキャラクターが覚醒するとどのような変化が起きるのか考えてみましょう。
口調が変わる
普段「です」「ます」と語尾につけていたキャラクターが、覚醒したことにより「~だ」という語尾に変化することなどです。
語尾が変われば口調全体も変わってくるので、丁寧だった口調が粗暴になることでしょう。
逆に粗暴だった口調が丁寧なものに変わる覚醒も珍しくていいかもしれませんね。
それに伴って一人称や二人称など人称を変えることも検討したいですね。
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性格が変わる
口調が変わるということは性格が変わったということでもあると思います。
優しくて争いを好まないキャラが、覚醒したことにより好戦的になる……これは人気の設定ですよね。
このギャップがたまらなく読者の心を掴むのです。
他には「血の気の多いキャラが、覚醒したことによって冷静で鋭い観察力を見せる」というのも面白い覚醒の仕方ではないかなと思います。
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戦い方や強さが変わる
連想ゲームのようになってしまっていますが、性格が変わるということは戦闘の方法にも影響が出てくると考えて良いでしょう。
そして何と言っても覚醒の醍醐味「覚醒すると強くなる」ということ。
覚醒する前はへなちょこで戦い方も初心者丸出しだったキャラが、覚醒することによって見違えるように強くなり戦い方も経験者顔負けになる……のような展開です。
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魅力が増す
バトル物であれ恋愛物であれ、キャラクターが覚醒すると同時に魅力が増します。
例えば普段なよなよしている男性主人公が、覚醒して人が変わったようにしっかりと冴えた表情を見せるようになる。
このように覚醒したのあれば、ヒロインは普段とは全く違う彼の一面に惹かれやすくなるでしょう。
女性キャラであっても同じことが言えるでしょう。
キャラの見たことのない一面は他のキャラや読者にまで魅力を届けるのです。
ギャップに人は弱いのです。
覚醒のトリガーと暴走との違い
覚醒を創作に取り入れる際は前述の「覚醒するとどうなるか」ともう一つ覚醒の原因となる「覚醒のトリガー」は最初に考えておきたいですね。
併せて覚醒とよく似た考えである「暴走」についても考えておきましょうか。
覚醒のトリガー① 窮地に追い込まれる
覚醒が戦闘能力に関係する場合はこのパターンが多いでしょう。
覚醒が戦況を逆転できる能力なのであれば序盤から使わせるわけにはいきません。
追い込まれて追い込まれてもう後が無いというシーンでこそ覚醒が光るのです。
能力物全般に言えることですが、強力な力には何かしらのデメリットを加える方が緊張感が出て面白く、パワーバランスを維持しつつ力の強さを表現できます。
それは覚醒でも同じで、ピンチにならないと使えないというデメリットは非常に有効ではないかと考えます。
覚醒のトリガー②不安や恐怖などの感情
前述の覚醒のトリガー「窮地に追い込まれる」ことと関連したものです。
こちらは追い込まれるのがバトルの局面ではなく、「精神が追い込まれる」のです。
精神が不安定になるのは「不安」や「恐怖」などが考えられます。
いずれも負の感情ですね。
人間には不安や恐怖などに対して防衛本能という心理が働きます。
防衛本能とは、耐えがたい状況におかれたときに、自身を守るために考え方や行動に影響を与えることです。
例えば記憶喪失が挙げられます。
覚醒もそのような防衛本能の一種として創作に活かせるのではないでしょうか。
覚醒し、「いつもとは違う自分」になって逃避する。
これは以前ご紹介した多重人格とも関連していますね。
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覚醒のトリガー③怒りや悲しみ、そして喜び
感情が大きく動いたことを強調する要素として覚醒は視覚的にも伝わりやすいです。
怒りや悲しみはその代表例として覚醒のトリガーとなりやすいでしょう。
覚醒するキャラそのような感情を持つ場面は大体が「原因となっている敵を倒して欲しい」と思うようなところでしょう。
そこで覚醒して圧倒的な力で敵を倒すことは、見ている側に爽快感を与えるはずです。
このパターンで意識して欲しいのは「覚醒した後」です。
トリガーが怒りや悲しみなのですから、勝ったところでその感情が消え失せるかと言えばそうではないはずです。
勝った後に残る虚しさや、自己嫌悪に陥るようなシーンを加えることで読者にキャラの怪物的な強さとは正反対の人間らしさを主張することができます。
大きく動く感情にはもう一つ「喜び」があります。
「迷いが晴れた時の喜び」「誰かを守りたいと思えた喜び」
このように明るい展開からの覚醒というのも美しく、魅力的なものです。
ハッピーエンドに相応しいエンディングを飾ることができるでしょう。
覚醒のトリガー④生まれなどの先天的要素
他には先天的な要素の目覚め考えられます。
例えば「人間として暮らしていたが、実は悪魔の子供だった」ということで不意に覚醒してしまうことです。
何かに反応して覚醒したのか、それとも完全に偶然にも覚醒してしまったのか。
先ほどまで取り上げてきた感情とは異なる覚醒の方法なので、覚醒する場面の自由度が非常に高いのが特徴です。
覚醒と暴走の違いは?
覚醒に似た設定として「暴走」が挙げられます。
覚醒と同じように、感情の変化が原因で能力の飛躍的な向上が見られます。
しかし暴走は覚醒とは違い、コントロールが利かないというのが一般的です。
完全にリミッターが外れてしまっている状態で、人間の体では耐えきることができないほど無茶をしてしまうのが暴走です。
単純な力の大きさとしては覚醒と同じか、もしくはそれ以上です。
戦闘力ではコントロールの利く覚醒に軍配が上がるでしょう。
覚醒と暴走は同じ作品で扱うことができます。
例えば最初は不慣れな戦闘で暴走していた能力を制御する特訓をした結果、自由自在に制御できるようになり終盤では「みんなを救いたい」という優しい感情で覚醒する……なんて展開です。
覚醒の定義を変えて、「暴走を抑えることができた状態」を指す言葉として使うのもよいでしょう。
覚醒と暴走を使い分けてキャラクターの成長を描いていきたいですね。
さいごに
今回は「キャラの覚醒」についてお話してきました。
何度も繰り返しになりますが、キャラクターのギャップは本当にいいものです。
だからと言って乱発するのではなく、ここぞいうシーンで扱うのが効果的であると考えています。
それではまた次回お会いしましょう。
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