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バトル物やスポーツ物では物語の進行に合わせて敵がどんどん強くなります。
そして彼らを打ち倒すことで主人公をはじめとしたキャラ達が成長していくのです。
さてこの敵の強さについてですが、ひと際強力なキャラが登場することがあります。
それが今回ご紹介する「強キャラ」です。
非常に魅力的でファンも獲得しやすい強キャラについておさえておきたい方は必見です!
強キャラとはどんなキャラクターなのか
強キャラとはとても能力の高いキャラを指し「こいつには敵わない」と主人公や周囲のキャラ、そして読者にさえそう認識させることのできるキャラと言えるでしょう。
多くは敵側になることが多いですが、味方や中立的な立場をとる強キャラも存在します。
ではその強キャラとはどんな特徴を兼ね備えているのかを見ていきましょう。
その姿を見ただけで周囲に様々な感情をおぼえさせる
強キャラは戦わずともその強さを推し量ることができます。
たとえば少し姿をあらわしただけで、強キャラと戦ったことのあるキャラが怯えたり焦ったりとする描写から、かなりの強さを感じることができます。
特に今までどんな敵にもひるむことのなかったキャラがそのような焦燥を露わにするとより強キャラ感が伝わることでしょう。
火力が桁違い
強キャラの戦闘能力というのは、それ以外のキャラと比べると歴然とした差があり
攻撃した際の破壊範囲や、他のキャラの攻撃ではびくともしないような鉄壁の守備。
例えるのであれば、これまで石やこん棒で戦っていた原始人に対して戦車で応戦する現代人ぐらいの隔たりがあります。
カチカチにかたい以外にも瞬時に傷が再生するという能力も守備力の高さが伺えるものです。
圧倒的な火力と防御力の超えることのできない壁は絶望感と共に強キャラだと読者に認識させることができるでしょう。
複数人相手にするのがデフォルト
通常の戦いであれば一対一が基本的でしょう。
集団戦であれば敵と味方の数はそれぞれ同じぐらいのはずです。
しかし強キャラのバトルは強キャラ一人に対して複数人が相手になるのが基本です。
それだけ多くの人間が相手にならないと歯が立たないということですよね。
それでもなお強キャラに押され気味になる主人公たちを見ると「どうやって倒すんだ……」と読者もハラハラするはずです。
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強キャラの強さを表現するのにオススメの描写
強キャラの特徴を見てきたところで、次は本題の「強キャラをどう描写すると強く見えるのか」を解説していきます。
条件を合わせることでより強力に見えやすい
「強キャラが強力な武器や魔法を使って主人公たちを圧倒する」
確かにこれは強さを感じることができるでしょう。
しかしそれ以上に強さをわかりやすく伝える方法があります。
それこそが「相手に条件を合わせて圧倒する」ということです。
先ほどの例から考えるのであれば、強キャラが主人公たちを圧倒する際に使うのは強力な武器や魔法ではなく、主人公たちが使っている武器や魔法と同じものを使うようにするんです。
このように条件を合わせることで、強キャラ自身のスペックの高さがより際立つのです。
そこからさらに主人公たちが使っている武器や魔法より低レベルなもの、あるいは何も使わずに素手で圧倒するのもオススメです。
喋りすぎない
強キャラの能力をよく知ってもらいたいがために、強キャラにべらべらと自身の能力を解説させている描写を見かけることがありますが個人的にはオススメできません。
能力を解説したあまりに隙をつかれて敗れるというのは何というか非常に間抜けに映ります。
強キャラから感じる強キャラ臭には得体の知れないからこその畏怖があると思います。
実態が掴めないのも強キャラらしさなのですから、能力の解説はさほどいらないのではないでしょうか。
むしろ寡黙に、なんなら一切言葉を発することのない方が強キャラ臭を与えるのではないと思います。
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あえて倒す必要のないポジションにする
強キャラは敵の場合が多いですが、オススメしたいのは中立的の立場です。
この中立的な立場というのは、「誰とも戦わない」のではく「誰とでも戦う」というスタンスであり、更に倒すことが物語のゴールではないことを指します。
倒されることが物語のゴールである敵役を強キャラにすると、最終的に主人公たちに超えられることになるので完全な強キャラとは言えなくなるかもしれません。
しかし倒される必要のない中立的な強キャラであると、物語が完結しても強キャラのままになるのです。
中立的な立場のキャラを描くのは難しいとは思いますが、存分に暴れさせることができるので登場させることを推奨します。
さいごに
今回は「強キャラ」についてお話ししてきました。
オンラインゲームを舞台にした創作だと自然とステータスを可視化できるので強さが伝わりやすいでしょうね。
ただ「私はあいつの○○倍強い」的なインフレしまくる強さの基準より、強キャラ同士が別々の強さに特化していて比べることができないとした方がよさそうです。
それではまた次回お会いしましょう。
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