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web小説サイトで度々言及されるのが、小説を読んでいる読者にストレスを与えない方が良いというものです。
今回はこの「ストレス展開」についてお話していきます。
読者にストレスを与えるべきか否かを悩んでいる方は必見です!
ストレス展開とは?小説家になろうから学ぶ
そもそも「ストレス展開」とはどのような展開を指す言葉なのでしょうか。
ストレス展開=嫌な展開かと言われれば、少し違います。
まずはストレス展開の例と特徴について解説したい思います。
主人公が劣勢になっている状態が長い
ストレス展開としてよく挙げられがちなのが「主人公が劣勢になっている展開の長期化」です。
バトルにしろ恋愛にしろ、劣勢になること自体は珍しくありませんし、むしろある程度劣勢にならないと抑揚のない物語になってしまいます。
ストレス展開として考えられるのは、主人公が劣勢になった状態が長期化する場合です。
毎度毎度、勝負に負けて地面に倒れ込む主人公の姿は、読者を苛立たせやすいです。
これは主人公の成長スピードの遅さに対してや展開のワンパターンさ、読者が主人公に自己投影している場合だと自身が長期間虐げられているように錯覚することなどが原因に考えられます。
悪行を重ねてきたキャラクターが報いを受けない
誰かに嫌がらせをしてきたり、ケガを負わせたり、終いには殺害したようなキャラがいつまで経っても罰せられない状態もストレス展開に該当するでしょう。
多くの人は、悪行を重ねる人間には必ず何かしらの罰が下されるものだと捉えています。
ただ悪人であろうとも、後に改心し善行を重ねれば読者に許されることはあるかもしれません。
しかし何の反省もなく、むしろ悪を更に重ねるようなキャラクターがいつまでも存在する状態に対してはストレスを感じるのです。
このようなキャラクターは「世界征服をしよう」なんて大層な目標を掲げているのではなく、「ムカついたから手を挙げた」のように実に小物臭くて現実にもごまんといそうなクズキャラなのです。
それがストレスに拍車をかけているのでしょう。
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ストレス展開はダメなのか?対策など
他にもストレス展開はありますが、おおよそは上記のものでしょう。
ではこれらのストレス展開は避けるべきなのかどうかについて考えていきましょう。
ストレス展開を作者が導入する理由
読者に不快感を与えかねないストレス展開を作者は何故導入するのか。
それはストレス展開からの解決で、読者にカタルシスを与えるためです。
辛く厳しい状態が続けば続くほど、解放された時の喜びは大きくなります。
しかしながら、このカタルシスを与えるためのストレス展開の長さが作者にはわかっていても読者にはわからないため、単なるストレスの連続になってしまうのです。
それにweb小説サイトでは「エタる」と呼ばれるように更新停止になる作品が多く、より一層ストレス展開の先行きの不透明さにストレスをおぼえる読者がいるのです。
ストレス展開のリアリティ
先ほどストレス展開の例として挙げた「主人公の劣勢状態が長い」と「クズキャラが罰を受けない」のは、現実的といえばそうなのかもしれません。
やることなすこと上手くいくようなご都合展開とは対極に位置するものであり、非ご都合展開とでも呼べそうです。
逆境や世の中の理不尽さにぶち当たるのは確かに当たり前であり、リアルです。
しかし、それを創作にも求めている読者が自身の読者層にいるのかどうかは事前に考えておきたいですね。
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ストレス展開は果たして本当にストレスなのか?
ストレス展開と聞いていても「そんなのでストレス感じるのか?」と思った人もいるでしょう。
作者、読者ともにストレス展開にストレスを感じない人はいるのです。
逆に「そんなことでストレスを感じるのか……」と驚くほど繊細なことでストレスを感じる人もいます。
このように大なり小なりストレスを感じる度合いは異なりますが、ストレス展開にストレスを感じるのは、結局は「ストレス展開の不自然さ」にかかっていると思います。
ストレス展開が不評な作品はどれもこれも不自然なのです。
とってつけたような悪役に、後の展開やキャラの成長に意味をなさないストレス行動をさせていることが目立ちます。
あっても無くても変わらず、突拍子の無い展開は不自然なものとして捉えられてしまいます。
つまりストレス展開にしっかりと後に繋がるような意味を持たせて、ストレス展開の原因であるキャラも良き悪役として愛されるように立ち振る舞えば、これはもはやストレス展開でもなんでもなくなるのです。
さいごに
今回は「ストレス展開」についてお話してきました。
よく「ストレス展開はありません!」と作者が表記している作品を見かけます。
つまりストレス展開が無いことを売りにしているわけですね。
カタルシスのさほど必要のない作品にストレス展開は不要ですから、ストレス展開の扱いに困るのであれば、いっそのことそのようなジャンルの創作に切り替えるのもアリかもしれないですね。
それではまた次回お会いしましょう。
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