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web小説サイト『小説家になろう』では、ジャンルごとにランキングがあります。
このジャンルの中で「ハイファンタジー」と「ローファンタジー」は特に人気のあるものになっています。
今回はこの二つのジャンルに注目して「ハイファンタジーとローファンタジーでの人気の取り方」についてお話したいと思います。
ファンタジー創作をしようと考えておられる方は必見です!
ハイファンタジーとローファンタジーの違いって?それぞれの特徴を考える
「ハイファンタジー」も「ローファンタジー」もどちらもファンタジーという言葉が入っていることからわかるように、ファンタジー創作を分類したものです。
しかしランキングを見ていても、今一つ違いがわからないという人もいるんじゃないでしょうか。
まずはこの二つの違いと、それぞれの特徴について述べていきます。
ハイファンタジー
ハイファンタジーとは「架空の世界を題材にしたファンタジー創作」を指します。
もっともポピュラーなものが異世界物であり、現実世界とはかけ離れた世界が特徴的です。
ハイファンタジーはそのジャンルだけでも大変強力であり、他のジャンルでは誰にも見てもらえなかった創作をハイファンタジーに改変して投稿すると、一気に閲覧数が伸びるほどです。
強力なジャンルではありますがその分競合が多く、スタートダッシュを決めることができないと厳しい戦いを強いられることになります。
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ローファンタジー
ローファンタジーとは「現実世界を題材としたファンタジー創作」を指します。
例えば「日本にある日突然魔法使いがやってきた」や「主人公の住んでいるアメリカに忍法を使う忍者が現れた」という創作がローファンタジーになります。
外国人が主人公だったり、現代ではない時間が舞台である創作をハイファンタジーとして考えている人もいますが、現実世界の要素があるのなら国籍や時代は関係なくローファンタジーに該当するのではないかと思います。
ローファンタジーはハイファンタジーと比べると、人気に差が出てくるものになります。
しかし、昨今のハイファンタジー作品の飽和具合を鑑みてローファンタジーに力を入れている作者の方は増えてきているように感じます。
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ハイファンタジーとローファンタジーはどちらが書きやすい?
総括すると
人気のみを考えた場合は、ハイファンタジーがローファンタジーより上になります。
競合数を考えた場合は、ローファンタジーがハイファンタジーより少ない結果になりますね。
さて、このような結果を踏まえて次は双ジャンルの書きやすさや読者のことについて考えていきましょう。
どちらが書きやすいか
ハイファンタジーがローファンタジーより人気である理由の一つが、その書きやすさにあります。
ローファンタジーは現実世界に基づいたものになっているので、世の中の仕組みをよく知っておかないと設定がちぐはぐになる事態が出てきます。
それは政治や経済であったり、歴史や工業であったりするわけです。
「これは創作だから」と前提はわかっていても、読者は違和感があれば口にするでしょう。
その点、ハイファンタジーは現実世界ではなく架空の世界を題材としているので、完全に自分の中だけルールで構築することができるのです。
専門的な知識を持っていない人でも創作しやすいので、ハイファンタジーは作者にとっても人気のです。
もちろん、いくら自由自在にルールを決められるからといって、互いのルール同士で矛盾していてはいけません。
それに、本当に全てのルールを自分で決めていきながら整合性をチェックするのはかなり骨が折れます。
非常に高いクオリティの世界観を持つ作品を考えた場合には、ハイファンタジーは既存の知識を使うことのできるローファンタジーより難易度の高い創作となるのです。
読者層の違い
ハイファンタジーとローファンタジーを好んで読む層には違いがあります。
どちらも読んでいる人は多いでしょうが、片方は全く読まないという人もいるんですね。
ハイファンタジーを好んで読んでいる人は、癒しを求めてできるだけ複雑ではない文章とテンプレ展開を好む傾向にあります。
逆にローファンタジーを好む人は、キャラクター性や設定を重要視しており、テンプレ展開は嫌いがちで少々凝った設定でもどんどん読んでくれる傾向にあります。
これはあくまでも傾向であり、全部が全部そうと決めつけているわけではありません。
実際、ランキングを見ていても舞台が異なるだけで突出した違いがあるわけではないので。
しかし、これが如実に実感できるのはレビューや感想です。
そこではそれぞれの読者が作品に何を求めているのかがよく分かります。
「テンプレについて」「キャラかわいいさに言及」「設定の矛盾を指摘」「ざまぁ展開を期待」
このようなコメントは、同じような作品であってもジャンルが異なるだけで比率が変わってくるのです。
やはり、求められている内容は違うんですよね。
ハイファンタジーとローファンタジー、それぞれの読者の需要に応える形で創作していけば人気を獲得するきっかけになるはずです。
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さいごに
今回は「ハイファンタジーとローファンタジーでの人気の取り方」についてお話してきました。
「異世界を舞台にしたローファンタジー」という、従来の定義から外れたものも見かけます。
実際、この二つのジャンルの境界線はどんどんあやふやになっており、単にファンタジー色が強いか否かで決めている人もいますね。
言葉の定義は時代と共に変化するものですが、ハイファンタジーとローファンタジーもその一つになっていくのかもしれません。
それではまた次回お会いしましょう。
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