こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
私はよく「小説家になろう」というサイトを見るんですが、知っていますかね?
小説を書くのが好きな人なら誰でも投稿できて、小説を読むのが好きな人がそれを読むことができるシステムのサイトです。
そこではランキングが実装されていてブックマーク(お気に入り)やPVによって順位が決定されます。
その中でも人気の高い作品が共通して取り上げている設定があるんです。
それが今回ご紹介する「異世界転生」です。
ファンタジー系の創作をしたいなと考えている方は必見です!
なろう小説で見かける異世界転生とは何か
従来よくあったファンタジー設定との大きな違いは「転生」というところにあるでしょう。
そうです。一度死んでいるわけです。
ですから異世界転生の意味は
「死んで現実とは異なる世界に生まれ変わる」
ということになります。
一方、死んでなければ「異世界転移」と呼ばれます。これは昔からよくある設定ですよね。
異世界転生はどうして転生する必要があるのか
では転移ではなく転生が好まれる傾向にあるのはどうしてなのか考えていきましょう。
先ほど転生は一度死んだ状態であると説明しました。
ですから転移が異世界先でもそのまま同じ人物であるので対し、転生は異世界先では違う人物なんです。考え方や心は同じであっても外見や境遇は異なっているんですね。
つまりここから考えられるのは、もう現世ではたとえフィクションであっても夢を見ることができない読者が多くなってきているのではないかということです。
ゆえにできる限り現実離れした設定である「異世界」かつ「転生」が望まれているのではないかと推測します。
あなたはどう思いますか?
異世界転生お馴染みチート主人公
異世界転生における特徴の一つとして主人公の能力がチート(のように強いの意味)であるケースは多いです。
チートの幅はそれぞれです。一発で相手を屠ることができるものから時間はかかるものの相手を終始圧倒できるものまで。
どちらにせよ異世界転生にチートが採用される理由は同じです。
これも前述した「現実離れしたい」という点に限るでしょう。
現実世界で大抵の人間は凡人であって非凡・チートとは対極にあります。
ですからチート主人公が人気な理由としては憧れや他人に対して優位に立ちたいという願望のあらわれの他に、現実から遠ざかりたいという読者の心理が反映されていると言えるでしょう。
異世界転生を創作に
それでは異世界転生という設定の活用方法を考えていきましょう。
一番オーソドックスな舞台はファンタジーでしょう。
これも現実から一番離れている世界がファンタジーですからね。
しかし創作で活用したい方は他の世界を描くのをオススメしたいです。
なぜかというと冒頭でお話した通り「小説家になろう」をはじめとするweb小説サイトでは既に異世界転生もので溢れかえっています。ですから差別化を行わないと先に出た作品で埋没してしまうでしょう。
現実世界に近しい世界に転生するのは確かに見れる夢の大きさはファンタジー世界には及ばないかもしれませんが、同じような世界でも二巡目となれば見え方も変わってくるはずです。
異世界転生への転生方法
異世界への転生は作品によって異なりますが一番多いのは「事故死」です。しかもほとんどがトラックに轢かれるんですね。トラックになんの恨みが……
異世界転移の場合は以前紹介した「神隠し」も導入として使えますが転生ではそうはいきません。神隠しについて
やはり死に至るわけですから必然的にポジティブな導入にはなりづらいでしょう。中にはあえて間抜けな死に方をして序盤から陰鬱な展開を避けるケースも存在しますが。
私が提案したいのは「仮死状態での異世界転生」です。生と死の狭間ということで最終的に現実世界に戻る=「生」か、異世界にとどまる=「死」を選択する展開が描けるんです。どちらが正解というわけではないのでルート分岐で結末を用意してもいいかもしれませんね。
異世界転生を恋愛に
このテーマの恋愛は「チーレム」と呼ばれるジャンルが人気です。
「チーレム」とは先ほど紹介した「チート」と主人公に思いを寄せるヒロインが沢山登場するという意味の「ハーレム」が組み合わさった造語です。
これも一夫一妻制の採用されている現実世界と反対の一夫多妻が実現したいという願望のあらわれでしょう。
書く側のメリットとしては多数のヒロインを登場させることによって、人気が出るヒロインを生み出せる可能性がある点でしょうか。
一方、一人一人にさける描写は減るのでキャラクターが薄っぺらくなりやすいというのがデメリットですね。
ただこの設定を採用した作品も随分と増えているので食傷気味の読者が多くなっています。ですからその層を取り込みたい人はハーレム要素やチート要素を除きましょう。
魅力的なキャラクターを描くことができればヒロインは一人でも十分ではないかと思います。
これは多数のヒロインでリスクを分散させるか単独のヒロインで博打にでるかという作者の戦法しだいです。
まとめ
今回は異世界転生についてお話してきました。読者に夢を見せることのできる設定の中では一番と言っても過言ではないでしょう。
こちらは今回ご紹介した異世界転生を考える上で参考になる作品です。ぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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