こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
今回で30回目を迎えました。今後ともよろしくお願いします。
さて年を明けてめでたいなと思う人が多い一方で
「去年こうしておけば良かったなぁ……」
と年をまたぐことで改めて後悔を痛感した方もいるのではないでしょうか?
現実世界では「後悔先に立たず」ということわざがあるように済んでしまった過去のことは変えられないですが、もし可能であるのなら変えてみたいことの一つや二つありますよね?
例えば過去と未来を行きかうことのできる装置でタイムトラベルなんてことができれば多くの人が大金を積んででも手に入れようとするでしょう。
しかし時間を遡り、時には先回りして出来事に干渉するのはもしかしたら危険なことかもしれません。
それが今回ご紹介する「タイムパラドックス」です。
特にSF系の創作をしたいと考えている方は必見です!
タイムパラドックスとは何か
SFが好きな人であればこの言葉は馴染み深いかもしれません。
タイムパラドックスとは「何らかの手段で過去に干渉した結果、既に確定している現在や未来と矛盾が発生する」という意味があります。
タイムパラドックスを例を用いて考える
そうは言っても今いちよくわからない方が多いんじゃないでしょうか。それではよくある例を用いて考えてみましょう。
創作で見かけるのはタイムパラドックスを起こそうとする敵が出てくる展開です。敵は主人公も存命の未来に存在していて、何らかの理由で主人公を消すために主人公の過去に渡ります。
そして過去の主人公を抹殺することで因果の矛盾が生じて、本来存在するはずであった未来の主人公が消えてしまうわけです。
もっともこれはタイムパラドックスが発生すれば存在が消滅するのが前提の話なので実際はどうなるかはわかりませんが。
別の例では人助けなど善行を理由に過去に干渉したものの、本来死んでいるはずのその助けた人物が生きていることで現在や未来に影響を及ぼして悲惨なことが起こる……なんて展開もあります。
タイムパラドックスの行きつく先
前述したようにタイムパラドックスが発生すると因果の矛盾により消滅や破滅が引きおこるという考えがあります。
一方で過程こそ違えど結果は同じになるという考えもあります。事故で死ぬはずの人を救おうと過去にわたって一時的に救えたとしても、ある時点が訪れると病気や事件などでどうあがいても死へ収束するといった具合で。
あとは過去にわたって現在や未来を改変したように見えて実はそれすら運命に最初から組み込まれていたという考えです。
……という風に時間の考えというのはとてもややこしいんです。正解がないといえばないので創作する際は自分なりの解釈の仕方でいいと思います。
タイムパラドックスを創作に利用する
創作にタイムパラドックスを登場させるとなると最初にタイムパラドックスによる影響が良い物か悪い物かを考えていきましょう。しかし「良い影響」というのは第一にタイムパラドックス自体起こらないのが一番「良い」ので考えづらいとは思います。
そこから主人公側が使うのか味方が使うのか敵が使うのかを考えましょう。主人公が使うとなると必然的にタイムパラドックスがメインの物語になりますがそれ以外だとサブ要素としても機能するでしょう。
タイムパラドックスをバトルに
バトル系創作の能力としてのタイムパラドックスを考えてみましょう。
立ち回りとして悪役になってしまうのですが、一定時間過去に遡れる能力で相手の不意を突きやすい時間帯に攻撃をしかけタイムパラドックスを起こして消滅させる。なんてどうでしょうか?
ここの遡れる時間に制限を付けるといいと思います。しかし制限を付けないのであれば相手がまだ赤ん坊に……なんて外道キャラを作ることができます。
タイムパラドックスを恋愛に
さて恒例ですが恋愛についても考えていきたいと思います。
やはりこれもタイムパラドックスが持つ性質上、悲恋になってしまいやすいでしょう。
どんなに相手のことを思って時間を遡り、二人を別つ悲劇を回避し続けたとしても結局二人は一緒にいることは許されない……とうようなバッドエンドは思い描きやすいでしょう。
そこからどん底の運命に抗ってギリギリのところでハッピーエンドに切り替えるという展開は読者にとっては爽快なものになりやすいでしょう。タイムパラドックスをテーマにした作品はそのような終わりが多いです。
ただあまりにとんとん拍子で運命に抗えると「ご都合主義」とされることもあるので、うまく行っている過程で一度悪い展開に落とすなど展開の予想の裏をかくのがいいかもしれません。
まとめ
今回はタイムパラドックスについてお話してきました。確かにややこしい考え方ではあるのですが、上手に扱うことができれば展開の期待を裏切らず予想を裏切れるので是非活用してみてください。
こちらは今回ご紹介したタイムパラドックスを考える上で参考になる作品です。ぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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