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戦闘描写って難しいですよね。
漫画や小説を創作する上で、手が止まってしまうものの一つでしょう。
今回はこの「バトルシーンの描写」についてお話します。
バトル系創作をされていて描写に悩んでいる方は必見です!
なろうなどで見かけるバトルシーンでしない方がいいこと
まず最初に、バトルシーンを描写するときに、避けたほうがいいことについて取り上げます。
ただ、必ずしもそうだということでなく、作者の書き方や作品の雰囲気との兼ね合いで魅力的になることがあるのは頭に入れておいてください。
擬音語ばかり使う
擬音語は以前当サイトで「オノマトペ」として取り上げましたが、多用しすぎると作品が安っぽく見えてしまいます。
擬音語とは例えば剣がぶつかったときの音を「キンキン」と表現することや、銃を撃つときの音を「バンバン」と表現することです。
また、似たような言葉に擬態語があり、こちらはその物の状態を表現する方法です。
これは誰かが見てくることを「じろじろ」としたり、歩き回ることを「うろうろ」などと表現することです。
擬態語も擬音語も同じような表現方法ですが、どちらかと言えば擬音語のほうが安っぽく聞こえがちです。
擬音語は読者に対して直感的にシーンを伝えやすい反面、それが繰り返されるとなると代り映えしないバトルシーンになってしまって作者の語彙力が低いのではないかと思われてしまうのです。
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やたらと解説しすぎるのもよくない
「擬音語を使いすぎるのはよくない」という認識は、頻繁に話題になることもあって気を付けている作者さんが多くなっているように感じます。
しかし、その反動なのか戦闘描写における地の文の冗長さが目立つようになってきています。
戦闘描写を綿密にすること自体は素晴らしいです。
書こうと思ってもなかなか難しいものですから。
とはいえ、一つ一つの動作に解説が多く入ってしまうのは展開のテンポを悪くしてしまう原因になってしまうのです。
それに地の文の長すぎると、読者が直前のセリフ文がなんだったのかを忘れてしまうことも考えられます。
特にwebサイトに多いカジュアルな小説だと地の文が長すぎるのは堅い印象を与えるのか、とっつきにくいようなので注意が必要ですね。
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魅力的なバトルシーンを描写するコツ
それでは以上の点を踏まえて、どうすれば魅力的な戦闘シーンを描くことができるのかについて考えていきましょう。
必要のない戦闘は省く
戦闘描写は多くすればいいというわけではありません。
特に小説ですね。
特撮などの実際に見ることのできるアクションを売りにしているならまだしも、小説ではどれだけ魅力的にアクションシーンが書けると言っても限界があります。
また、凝ったアクションをしようとすればするほど文章は複雑になっていきます。
それに、戦闘描写は日常描写に対するスパイスや転換ポイントのような役割であるので、比べる対象である日常が少なくなって、戦闘描写ばかりでは逆に締まらない物語になってしまうのです。
ですので、戦闘に入る前に「ここは本当に戦う必要があるのか」と考えておくことをオススメします。
読者の脳内補完を考える
これは特段戦闘描写に限った話ではないのですが、小説は何から何まで描写する必要はないのです。
ある程度の細かいところは読者の想像、脳内の補完に任せる部分があるです。
もちろん、必要な部分や魅力に感じてほしい部分はしっかりと描写すべきです。
そうでない部分、例えば「キャラが一歩踏み出すたびに足裏に感じる感覚」なんていうのはそれに環境や心理的な意味がない限りは無意味な描写になります。
わざわざ口に出して説明するまでもないことについては、くどくどと文章をつけるのはやめるのを推奨します。
色は大切
白黒の漫画でも、色のない小説でも色を表現することはできます。
漫画だとセリフになることが多いでしょうか。
色はそれだけで読者にその場の雰囲気がとてもよく伝わる強力な要素です。
なぜなら余程マイナーな色でもない限り、読者は色を知っていて頭に思い浮かべることができるからです。
そして、それぞれの色に対してのイメージも持っているので更にバトル中の空気がよく伝わるんですね。
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五感を意識する
人間には「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」があり、合わせて「五感」と呼ばれています。
この五感はバトルシーンの描写において重要な役割を果たすことになります。
バトル中に味覚が働くことはまれのような気がしますが、負傷して口の中が血の味をしていたり、砂煙によって口の中が砂の味をしていたりと、案外出番はあるんですよね。
視覚と触覚は描写しない人はいないのではないかと思いますが、それ以外の聴覚と嗅覚と味覚に関しては描写を忘れている人がいるので、忘れずに描写するようにしましょう。
さっきの色の項目と似ていますが、五感は常日頃実感しているものなのでそれだけ背景を容易に想像できるようになるのです。
さいごに
今回は「バトルシーンを描写」についてお話してきました。
全体を通して「何かを付け加えるとよい」というより「何かを切り捨てればよい」とするものが多いですね。
魅力的な描写をしようと心がけると、ついつい文章が長くなりがちですが、逆に無駄を省いていくと読みやすく魅力的な文章ができあがるのではないかと思います。
是非、一度読者の側に立って考えてみてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。
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