こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
この間放送していた「もののけ姫」見ましたか？創作する人間としてジブリ作品はかなり勉強になりますよね。
同じジブリ作品で「千と千尋の神隠し」ってありますよね。
今回はこの作品のタイトルにもなっている「神隠し」についてお話しますね。
ミステリーはもちろんのこと、一風変わった創作をしたい方は必見です！
神隠しは未解決の事件に基づく
千と千尋の神隠しを見て神隠しというキーワードを知っていたって人も結構いるんじゃないでしょうか。それぐらい世の中に神隠しという概念を根付かせた作品ですよね。
それでは改めて神隠しとはなんなのかといいますと
「人間が突然行方不明になる」
という事象のことです。字の通りに神が人を隠したとか山に住む天狗の仕業だとか妖怪がさらったとか諸説あるんです。神隠しにあった者を探す手段としては太鼓など楽器を鳴らして行方不明者の名を呼んだんだそうな。
神隠しに遭う人間の特徴としては「子供」「出産前後の妊婦」が多いとされています。
神隠しの真相とは
薄々感づいている方もいると思いますが神隠しというのは「未解決失踪事件」なんです。
現代では事件や事故に巻き込まれたと考えるのが普通ですが昔は何かと神や妖怪と事象に因果関係を見いだしていたので失踪事件のことを神隠しなんて言っていたわけです。
子供や妊婦がよく神隠しに遭っていたとされていたのは子供なら迷子、妊婦なら出産前後の精神の不安定さなどが起因した失踪であったと考えることができるんです。
あとは神社などにむやみやたらと立ち入らないようにしたかった意図もありそうです。「神社のような神域にいたずらすれば神隠しに遭う」とすればイタズラ者も恐れて手出ししなくなりますからね。
……と現実世界の話はここで終わりにして、創作の世界であれば神隠しは本当に神が起こした現象だと考えることができるのでしっかり活用していきましょうか。
神隠しを創作に繋げる
神隠しを創作に取り込むには誰がどういう目的で行うのかを考える必要があります。
例えば神にせよ天狗にせよどうして神隠しを行うのかですね。いけにえとして？気に入ったから？はたまた捕って食らうため？
これで神隠しを行う者が善性なのか悪性であるのかが変わってきます。
「いやいや人をさらってるんだから悪い奴に決まってんじゃん！」
そう思うでしょう。
しかしさらわれた子が日常的に親から虐待を受けていたり、身寄りのない子供で村で疎まれていた場合。そしてさらった者の理由がその環境から解放してあげるためであったら。
どうでしょう？一概に悪と糾弾できるでしょうか？
神隠しの先は異世界か
何らかの経緯で神隠しに遭った後に行きつく先は異世界かもしれません。
さらった者が住んでいる世界です。神なら天界、妖怪なら魔界ですよね。
悪意があって連れてこられたのでなければ異世界ファンタジーになりますよね。
異世界については別の機会でお話したいと思いますが非常に人気の高い設定ですよね。創作界隈、特にネット小説の分野においては今や上位ランキングを占めている作品のほとんどが異世界物ですよね。
神隠しを異世界物の導入に使うのはいいアイデアではないかと思いますよ。
神隠しを能力に
ではバトル作品においての描写について考えていきましょう。
神隠しを能力として考えるなら相当チートですよね。なんたって対象を消せるわけですから。
万能の能力もいいですが制約を付けることでグッと魅力的になります。
例えば神隠しを行えるのは特定の条件下という設定。単純に距離で考えてもいいですし、神とゆかりのある場所という風にエリアで考えてもいいでしょう。
それから対象にできる人数ですね。一人ずつでないとできなかったり、逆にある一定の人数がそろわないと神隠しできなかったりといった感じです。
「消す」とあえてオブラートに包んで表現していますが、悪意のあるキャラの場合は……だいたい想像がつきますよね。
神隠しを通じて恋愛に
さて神隠しを恋愛創作にどう活かせるのかですが、これは先程触れたさらう動機に関係するでしょう。
「(物理的)略奪愛」
ですよね。さらってきた相手が不細工ならこれは悲惨ですが……イケメンないし美少女なら一応ラッキーなんですかね？
リスクをおかしての恋愛は非常に魅力的ですよね。ただこれは創作世界だから許されるのであって現実ですれば普通に犯罪なのでやめましょう。
恋愛に関係するとなるとさらった者が神や妖怪の他に人間って設定も考えられますよね。本当にただの誘拐犯になっちゃいますけど。
いずれにしても神隠しを描写したいときは犯罪臭を消したいですよね。そうするにはやっぱり美男美女を使うしないですね。顔がよければある程度のことは許容されるので。
そうなんです。創作世界においても見た目の印象は重要なんです……
まとめ
今回は神隠しについてお話してきました。使いやすい設定の割には千と千尋の神隠し以外に採用している作品を見かけないので穴場設定なのかなと思いますよ。
こちらは今回ご紹介した神隠しを考える上で参考になる作品です。ぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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