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群像劇とは何か?小説や映画で採用される特殊な物語の書き方について

この記事は約5分で読めます。

こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)Twitterでは独自の創作ネタを発信しておりますのでフォローお願いします。

 

物語は主人公を中心にして展開していくものが多いですが、そうではない場合もあります。

今回は創作では少し珍しい「群像劇」についてお話ししたいと思います。

いつもとは違う視点で創作してみたい方は必見です!

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群像劇の種類と人気の理由

群像劇とは「複数の登場人物が引き起こす出来事を描いた作品」を意味します。

……と意味だけ聞かされてもよくわからないですよね。

しかしこう言い換えるとどうでしょうか。

主人公のいない物語」「主人公が複数登場する物語

こうすると「あぁあれか」と納得できる作品が思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それではこの群像劇について詳しく見ていきましょう。

舞台は一つでキャラクターのコミュニティが複数

群像劇の一つとして「大きな括りとしての舞台は一つでキャラクター達のコミュニティが複数存在する」というものがあります。

これを簡単に例えると「ある学校を舞台にしていて、各話でクラスごとや友人関係ごとにスポットが代わる代わるあてられる創作」です。

 

スポットがあてられるたびに主人公気質のキャラが変わり、時には違う話で出てきた主人公同士がちょっとした交流をするセルフクロスオーバーのような展開も描くことができます。

一つの舞台で話が展開されるので互いに関連づけやすく、結末をまとめやすいのも特徴です。

[関連記事]クロスオーバーの意味って?漫画や小説で扱う際に考えておきたい

舞台が複数でキャラクターのコミュニティも複数

もう一つ群像劇の種類が存在します。

コミュニティが複数であるのは群像劇なので変わらないのですが、舞台自体も複数存在するとがあります。

例えるなら「日本の学校とドイツの学校、そしてアメリカの学校を舞台にしてそれぞれに所属する生徒にスポットをあてた創作」ですね。

わかりやすくするために学校というワードで統一していますが、これをバラバラの団体にしても構いません。

 

一見すると関係のないようなバラバラの話が、中盤を過ぎたあたりからフラグを回収し始めて「そういう関係があったのか!」と互いの舞台を結びつけることによって読者をワクワクさせることができます。

そこで注意しておきたいのが「舞台の広げすぎ」ということです。

群像劇の舞台を増やせば増やすほど話をまとめるのが困難になります。

最初から互いの話をまとめることが前提ではない創作を除いて、必要以上に舞台の数を増やすのはエンディングへ収束する難易度を高めることを頭に入れておきましょう。

群像劇は何故人気なのか?

群像劇が人気である理由の最たるものは「絶対的な主人公がいないこと」です。

主人公は物語で重要な役割を果たすキャラであり、読者の感情が一番入り込みやすいキャラです。

しかしながら主人公がいないと物語が成立しないため、主人公に都合のいい展開になりやすいのです。

主人公補正」や「ご都合展開」と呼ばれるものですね。

なので話の先が予想できてしまうのです。

一方、群像劇であれば主人公はいないか主人公が複数存在するので、「誰がどうなるかわからない」というハラハラワクワクさせる展開を描けるんですね。

 

また群像劇で主人公とされる人物は、従来の主人公というより狂言回しのような存在であることが多いです。

それゆえ主人公として登場したキャラが主人公でなくなったり、主人公でなかったキャラが主人公になったりなど非常にトリッキーな展開もできるんですね。

このような予想不可能な物語の進行が好きな読者にとってはたまらない創作になるのが群像劇なのです。

 

また「主人公に感情移入できない」という読者が好む傾向にもあります。

群像劇では主人公に感情を乗せて読み進めるというより、主人公など特定のキャラを通してではなく俯瞰的に物語を読んでいくのに適しています。

そのようなこともあり、群像劇はキャラ単体よりキャラ間の繋がりに重点を置いた創作になりやすいですね。

[関連記事]創作ネタ「狂言回しキャラの魅力!主人公との関係は非常に重要!!」

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群像劇を創作に活かす際に考えておきたいポイント

群像劇とは何かを確認してきたところで、次は創作する際にはどんな点を押さえておくとよいのかを考えていきましょう。

バトル物と恋愛物にわけて解説していきますね。

バトル物と群像劇

バトル物と群像劇は相性の良い組み合わせと言えるでしょう。

なぜならバトル物で一番読者が揺れ動くと考えられる「キャラクターの生死」を非常に予測させづらくなるからです。

いつどのキャラクターが死ぬかわからない」という状況は好ましくないようにも思えますが、ファンの間で生死にまつわる熱い考察が飛び交うようになるので作品の話題性を飛躍的に向上させることができます。

 

そう聞くと「どのキャラを殺そうかな……」と悪い笑みを浮かべて創作してしまいがちですが、「いつどのキャラクターが死ぬかわからない」という状況で「なんだかんだで意外にもみんな無事だった」という展開も同じく人気があるのでオススメです。

[関連記事]主人公が死ぬエンディングは良いのか?何故アニメによく採用される?

恋愛物と群像劇

恋愛物にも群像劇を採用することができます。

異なる場所で異なる恋愛が行われます。

 

実はあの場面のあのキャラは別の場面のキャラの元恋人だった」のような恋愛が関係する意外な関係性を用意することができます。

元恋人関係といかずとも兄弟友人という関係でもよいでしょう。

例えば兄弟であったのなら「そう言われるとデレ方がそっくりだなこの兄弟……」と読者が思わずニヤッとできるポイントを用意することができます。

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さいごに

今回は「群像劇」についてお話ししてきました。

群像劇を採用している作品は少なめであり、難易度が高めな創作であることがわかります。

しかしその壁を上手く乗り越せば多くのファンが応援してくれる人気作品が誕生するのです。

創作のあり方にマンネリを感じた方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

それではまた次回お会いしましょう。

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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。

 

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