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主人公の成長を感じられることこそが創作の醍醐味であると考える人もいらっしゃるように、物語を通しての主人公およびキャラクターの成長は重要です。
その成長に深く関係する存在が今回ご紹介する「ライバルキャラ」です。
ときには主人公をしのぐほどの人気を博すライバルキャラを創作に登場させたい方は必見です!
ライバルキャラの特徴と主人公との関係性
ライバルとは「競争相手」を指す言葉であり、創作ではこのライバルにあたるキャラが非常に多く登場します。
ではこのライバルキャラとはどのような特徴があるのかを見ていきましょうか。
負けず嫌いであきらめの悪い性格
ライバルキャラは主人公との勝負を何度も何度も繰り返してくるほどあきらめが悪く、そして同時に恐ろしいほど負けず嫌いな性格であることが多いでしょう。
主人公がクールな場合だとライバルの熱血感が際立ち、ライバルの方が主人公をしているなんてこともあります。
そこで一つ考えておきたいのが「どうして負けたくないのか。あきらめられないのか」です。
そして主人公との勝負に固執する理由についても設定を練っておく必要があります。
例えば「主人公だけに勝てないからこそ勝ちに拘っている」としたり、「主人公に憧れているからこそ勝ちたいという気持ちがある」などですね。
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主人公とライバルはお互いを高めあう
主人公とライバルの勝負は、繰り返し劇中で行われることで互いの成長を読者に実感させることができます。
なぜ成長を実感しやすいのかというと、一方が以前にはできなかったことをできるようになっていたり、また一方に通用していたことが通用しなくなっていたりと同じ相手と勝負しているから感じることのできる成長による変化がわかりやすいんですね。
そして勝負の度に交互に優勢になったり劣勢になったりと、常にパワーバランスが変化するのも見どころでしょう。
成長をテーマにする創作であれば是非ともライバルキャラは登場させたいところです。
ライバル認定から考える関係
主人公またはライバルが相手を「ライバルだ」と認識するのは必ずしも両者が互いにというわけではありません。
このライバル認定は時として一方的にされていることもあるのです。
例えば強力な主人公を負けたくないライバルだとして何度も勝負を仕掛けてくる自称ライバルキャラは、主人公からすればライバルでもなんでもないかもしれません。
あるいは強力なキャラを手本として見かけるたびに勝負を申込む主人公がいたとしても、相手のキャラからはライバルとは見られていないでしょう。
ライバルキャラを出すときは、このように一方的なライバルキャラとして出すこともできることを覚えておきましょう。
これを応用すると「主人公がAキャラをライバルとしており、AキャラはBキャラをライバルとし、Bキャラは主人公をライバルとする」なんてことも設定に組み込めます。
基本的にはライバル認定されている方が力は上の傾向があります。
ライバルキャラを創作に取り入れる際に考えておきたいポイント
ライバルキャラの特徴を見てきたところで、次はライバルキャラを自身の創作に登場させるさいにどのような点を押さえておくと良いかを述べていきます。
バトル物と恋愛物にわけて解説していきます。
バトル物におけるライバルキャラ
主人公と戦いを重ねるライバルキャラの力はおおよそ拮抗しているでしょう。
何度戦っても一向に決着がつかないのがライバルです。
ゆえにラスボスを倒したあとで最後にライバルと決闘をするという展開は非常に熱いでしょう。
お互いが順番にこれまで築き上げてきた力をぶつけあいながら、結局最後の一手は一番最初にぶつけあった技だったりするときの高揚感は尋常ではありません。
しかし世のライバルキャラと呼ばれるキャラクターを思い返してみてください。
このような理想的な決着、エンディングに至ることのできるライバルキャラはそう多くないはずです。
例えば主人公に勝ちたいという願望のあまり悪の力に魅入られて堕落してしまったり、成長し続ける主人公に対して成長速度の遅い自身に劣等感や嫌気がさして戦意喪失したりなどライバルキャラの辿る行方は必ずしも良い物とは限らないのです。
またライバルは主人公と似ている点が多い関係上、「主人公のIF」として見ることもできます。
戦いを通してもそれはうかがえるはずです。
ですから上記のようなライバルにとってのバッドエンドは主人公のIFバッドエンドを間接的に示唆することができるんですね。
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恋愛物におけるライバルキャラ
「恋のライバル」というと共通の相手が好きで意中の相手を射止めんと切磋琢磨するキャラを指しますよね。
特に男性向け作品では多くのヒロインが男性主人公に対して好意を向けていることが多いでしょう。
ヒロイン達がお互いを競争相手としながらも、友人としても理解を深めていくという関係ですね。
さて恋に関するライバルキャラはもう一パターンあります。
それが「主人公(ライバル)に恋をするライバル(主人公)」です。
互いをライバルとしながらも、接する時間の長さやその中で知るいつもとは違う一面を見ることによって恋をしてしまうのです。
また競いたい、勝ちたいという心と心身ともに傷つけたくないという心が葛藤するのも見どころといえるでしょう。
あと恋心を自覚するきっかけも考えておきたいですね。
例えば主人公が他のキャラをライバルとして接しているのを知った時に何とも言えない嫉妬心をおぼえたり、今まで気がつかなかった主人公の気配りに気づいた瞬間などでしょうか。
ライバルであり思い人という微妙な関係も是非検討してみてくださいね。
さいごに
今回は「ライバルキャラ」についてお話ししてきました。
あなたにとってのライバルは誰ですか?
創作をしていると「あの人には負けられないな」というライバルの一人や二人いるんじゃないでしょうか。
いないという方は是非そんなライバルを探してみてください。
創作のモチベーション維持にかなり貢献してくれる存在になりますよ。
それではまた次回お会いしましょう。
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