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創作で人気なキャラクターというのは、その時代に人々の実生活において欠けている要素を備えているケースが多いです。
今回はその一つであろう「バブみキャラ」について真面目に考察していきたいと思います。
まず出せば人気を取れるであろうバブみキャラについて知っておきたい方は必見です!
バブみキャラの意味やその特徴について
「バブみ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
主に男性向けオタク界隈の中で流行り、現在では男女問わずに人気となった属性です。
バブみとは簡単に言うと「キャラクターに母性を見出すこと」なのですが、この母性にはいささか通常のものとは異なる点もあります。
ではバブみの指す母性とはどんなものなのかについて見ていきましょう。
主人公より年下のヒロインに対して使う
「母性を感じさせることのできるキャラ」といえば、通常であれば主人公より年上のお姉さんキャラという印象がありますよね。
しかしバブみキャラは主に「主人公(読者)より年下でありながら母性を兼ね備えているキャラ」を指すのです。
母性は年齢を重ねるごとに増すのが一般的ですが、創作キャラの母性は幼いころからカンストしているようです。
例えば主人公(高校生)に対し小学生のヒロインが包容力を発揮するなどといった現象が起こるわけです。
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全肯定と褒め尽くし
バブみキャラの母性で代表的なのが「主人公の全てを肯定し、どんな些細なことでも褒めてくれる」というものです。
例えば主人公が学校や職場で除け者にされたり嘲笑されたりした後でバブみキャラに話すと、辛かったことには共感し「あなたは間違ってない」と存在を根底から肯定してくれるのです。
そして褒めて褒めて褒め尽くしてくれることで、褒められた主人公は「明日も頑張ろう」と活力を得るのです。
主人公に自己投影をする読者にとっては、昨今のヒロインはこのようなタイプがウケやすいですね。
その理由などは後に解説していきます。
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バブみキャラの解釈は広がる
上記の二点がバブみキャラの特徴なのですが、そこから派生して意味が異なる用法も出てきました。
まずは「男性キャラに対してバブみを感じる」ということ。
母性は女性にだけ備わっているように見えて、男性にもあるということでしょう。
父性ではなく母性を男性キャラに求めた結果、男性キャラであってもバブみという言葉を使う人が女性ファンを中心に出てきました。
次に「幼いキャラに対して読者が母性をおぼえる」ということ。
これは従来の意味とは立場が逆ですね。
赤ちゃんのような振る舞いや外見をするキャラに対して、読者側が「赤ちゃんみたいで可愛い」という感情を表現する際に使われています。
誤用と言えば誤用ですが、使う人が増えれば新しい用法として認められることでしょう。
それから「年下だけでなく年上であろうが同い年であろうが母性があればバブみキャラ」という使われ方は結構されているので、これはもはやバブみの言葉の意味の一つとして認識しても良いかと思います。
バブみキャラの流行から考える需要
バブみキャラの特徴を簡単に見てきました。
では次に、なぜバブみキャラの人気が高いのかについて解説していきます。
怒られて伸ばされるより褒めて伸ばされたい
一昔前のヒロインを含めたキャラを見ると、どちらかといえば仲間でありながらも主人公と対立し意見をぶつけあうような関係が多かった気がします。
現実世界でも甘やかすよりは、怒ったり意見をぶつけるような教師や上司が多かったことでしょう。
しかし時代は変化します。
怒られて伸ばすより褒められて伸びたいと考える人が多くなり、暴力はもちろん暴言も良しとしないような世間の流れができました。
これは創作にも影響し、仲間内で言い争ったりヒロインと意見が対立してギスギスするより、主人公といざこざを起こさない仲間と優しくて甘やかしてくれるヒロインの方が好まれるようになりました。
世の中の認識の変化は、創作で求められる要素の変化に直結していることを覚えておいてください。
承認欲求の不足と精神の摩耗
人々が常に承認欲求に飢えていることはTwitterやインスタグラムなどのSNSを見れば一目瞭然でしょう。
現代人が急に承認欲求が強くなったわけではなく、今は可視化されただけでいつの時代でも承認欲求が強い人は大勢いたのだと思います。
そんな飢えに飢えた承認欲求を満たしてくれるのがバブみキャラです。
現実世界ではまずありえないであろうレベルで自身の価値を最大まで認めてくれるのです。
人気になるのも必然と言えます。
そしてもう一つ。
現代人の精神の摩耗が創作にも影響しているのです。
遅い時間まで仕事や勉強をして心身ともにクタクタなって帰宅してから夕ご飯などの家事を一通り終わらせた後で、やっとことさ趣味の時間が訪れるのです。
そこで「気の強いヒロインが出てくる、シリアスで重い展開が続く創作」と「優しくて甘やかしてくれるバブみヒロインが出てくる、ゆるくてぼーっと観ることのできる創作」では恐らく後者を観ようとなるはずです。
前者のような要素のある創作は観るだけでただでさえ磨り減っている精神を使ってしまって「面白いんだろうけど観るのはなんだかしんどいな」と避けてしまいがちなのです。
その点でバブみヒロインの出てくるゆるい創作は精神を使うこと無く、むしろ観ることで回復することができるのです。
疲れている現代人が多いゆえに労いの言葉を惜しみなくかけてくれるバブみキャラは無くてはならない存在です。
以上を踏まえると、バブみキャラを創作する際は疲れている人を意識してつくると良いということです。
別に主人公が大して疲れていなくとも読者は疲れているのです。
「お疲れ様~」と添えるだけで随分と救われる読者がいるでしょう。
さいごに
今回は「バブみキャラ」についてお話してきました。
今はツンデレキャラが割と下火でバブみキャラを筆頭にした優しいキャラが人気ですが、流行は循環するので、またツンデレキャラに帰ってくるのではないかなと思います。
全肯定するより、ダメなところはダメと叱ってくれる方が個人的にはバブみが強いと感じます。
お母さんは大切にしましょうね。
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それではまた次回お会いしましょう。
ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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