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主人公の強さについてはいくつかの記事で触れたことがあります。
その中で時折言及させていただいたある特徴があります。
それが今回ご紹介する「実は最強系主人公」です。
「実は最強系主人公」が何故人気なのかについて知りたい方は必見です!
なろうでも人気の高い強さを隠した主人公の特徴
「実は最強系主人公」とは何らかの理由によって、最強の実力を所持していることを明らかにしていない主人公のことを言います。
この主人公タイプは非常に人気であり、特にweb小説サイトではランキングを総なめするほどです。
それではこの主人公はどんな特徴があるのかについて解説していきます。
最強であることを自分で隠している
自身が他人より強い力を持っていることを自覚しているのにも関わらず、その強さをひた隠しにするにはいくつかの理由が考えられます。
例えば「強さが露呈すると誰かに危害が加わる」という理由。
最も採用されやすいであろう背景であり、力を明らかにしないことに違和感を与えづらいです。
自身に危害が及ぶのを恐れるのではなく他者への危害を避けようとするため、創作で採用率の高い正義感があったり優しい主人公と相性が良いのも人気の理由です。
そして、誰も見ていない所では力を存分に発揮できるので戦闘描写が退屈になることもありません。
他には「凡人でいたいから」という才能があるが故の理由。
凡人が天才に憧れるように、天才も凡人に憧れることがあります。
強力な力を持てばそれだけで脅威や責任が常に付きまとい、日常生活もとても息苦しいものになるのです。
そういった重荷に耐えきることができずに、力があることを隠して凡人として重圧から逃れようとするのです。
理由としてはマイナスの要素が強めのため、好き嫌いが分かれやすいです。
[関連記事]主人公が最強のアニメや漫画にはどんな作品がある?人気の秘密に迫る
最強であることに無自覚
「実は最強系主人公」には主人公が最強であることを隠している他に、最強であることに気が付いていないパターンもあります。
最強であることに自他共に気が付いていないせいで「最弱」や「劣等」として扱われ、主人公の実力を知らない他のキャラから冷遇されるという展開が多いです。
そこから後に主人公の実力が強力なものだと判明し、かつて後ろ指を指してきた連中を見返すという流れになります。
現在では先ほどの主人公タイプよりこちらの主人公タイプの方が多いように感じますね。
これは後に紹介する人気の理由へと繋がります。
[関連記事]創作ネタ「無能力者の主人公が人気の秘密!最強系と真逆の魅力とは」
実は最強系主人公が人気な理由と嫌いだと言う人の意見
それでは実は最強系主人公が多く採用されている人気の理由と、好みではないとする人の意見を考察していきたいと思います。
人気の理由は読者の背景から
世の中は殆どが凡人と凡人以下の人で構成されています。
一方で優れた人間はごくごく僅かです。
しかしながら凡人や凡人以下でありながら「自分は優れた人間であり、特別な存在なのだ」と言い聞かせ、信じ込んでいる人は多いのです。
それは確信などではなく、どちらかというと自分に言い聞かせているのです。
そうしないと人生が酷く退屈なものに見えるからです。
いつかは変わる、いつかは認められると自分に言い聞かせることでうだつが上がらない日常を乗り切れるのです。
そして日頃は能力の無さから蔑まれたり疎まれたりすることが相まって、「自分は周囲から見下されているが、実は特別であいつらはいつか吠え面をかく」といった欲望が湧きあがるのです。
この欲望を叶えてくれるものこそが「実は最強系主人公」なのです。
主人公に自己を重ね合わせ、現実では叶うことのなかった理想を叶えるのです。
実は最強系主人公を良く思わない人の考え
実は最強系主人公は人気である一方、良く思わない人もいます。
その理由の一つには「強さが見え透いている」ことが挙げられるでしょう。
先ほどお話したように欲望の発散先としての人気の他に、「弱い主人公が実は強い」展開の意外性が好きだとする人もいます。
そうした意外性を求める人にとっては、強さが見え透いたものであると萎えてしまうのです。
例えばあらすじで既に「のちに最強になる」と記載されている場合などです。
これは「実は最強系主人公」が好きな人へのメッセージでもあるのですが、意外性が好きな人にとっては醍醐味が失われるので逆効果になるのです。
それから「強いのに能力を隠すことにイライラする」と感じる人もいます。
力を隠すことにより、展開が遅くなったり主人公が悩んで悩んで悩み続ける流れに苛立ちを覚えるのです。
テンポの悪い作品はどんなものであろうと嫌われがちです。
なので「実は最強系主人公」を採用する際には、最強であることを明かす段階を見極める必要があります。
早すぎると「実は」でも何でもありませんし、遅すぎるとモヤモヤした気持ちを読者に与えてしまいます。
個人的にオススメのタイミングは構想している作品の長さを三等分した内の一つ目の最後~から二つ目の最初あたりです。
本当は三つ目の最初辺りが理想なのですが、そこまで引っ張ると読者が脱落してしまうだろうと考えた結果です。
しかし「実は最強」であることを主人公の要素の一つとしてではなく、作品全体のテーマとするのであれば当然のことながら終盤に種明かしをすることになるでしょう。
さいごに
今回は「実は最強系主人公」についてお話してきました。
主人公に限らずサブキャラクターが実は最強である設定も人気ですね。
これは意外性を好む人にとっては嬉しい展開ですので、バレないように伏線を張っておきましょうね。
それではまた次回お会いしましょう。
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