こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
初回ということで比較的メジャーな設定を取り上げます。
今回は「吸血鬼」についてお話します。
ファンタジー系の作品を創作しようと考えてる方は必見です!
アニメのモデルにも多く採用されている吸血鬼
「吸血鬼」と聞いて知らない人ってほとんどいないですよね?
その理由はたくさんの媒体に古くから登場しているからなんですね。
中でも皆さんに馴染みが深いところでいえばアニメにおける出演でしょう。
アニメでの登場数といえばかなりの数です。
有名どころを挙げていくと
- 物語シリーズ
- 終わりのセラフ
- ジョジョ
- 屍鬼
- ヘルシング
- 月姫
- ロザリオとバンパイア
などなどオタクなら見たことがありそうな作品に大体出てるんですよね。
放送中のアニメだとどこかしらに登場しているような気がします。
それでは何故こんなにも取り上げられることが多いのか考えてみました。
吸血鬼のモデルから考える
吸血鬼にもモデルは存在するんです。
結構テレビなどでも取り上げられるので知っている人も多いかもしれませんね。
1人が元ネタというわけではなく複数の人物の逸話が吸血鬼という概念を作り上げているようです。
その中でも影響の大きい人物と考えられるのは
- ヴラド三世
- バートリ・エルジェーベト
が挙げられるのではないでしょうか。
ヴラド三世は15世紀におけるワラキア公国の君主であり「ツェペシュ(串刺し)」という異名が付けられる通り貴族を串刺しにしたり病人を焼き殺したりしたことがクローズアップされることが多いです。
一方バートリ夫人はハンガリー王国の貴族であり「血の侯爵夫人」なんて呼ばれることがあります。彼女は村の娘たちの血で満たされた浴槽に浸かったりした逸話からそう呼ばれているようです。
詳しく気になる人は是非検索してみてください。
そして見てわかるように二人に共通するのは
残酷
猟奇的
といった面ですよね。
当然この二人にはそれだけではない側面があり近年では再評価されている人物ではあるのですがこの印象を払拭するのは難儀でしょう。
吸血鬼が残酷であるというイメージから成り立ったというのはここから分かります。
ここで「吸血鬼」を創作に応用すると
すなわち残酷なキャラを描写したい際に吸血鬼という属性を加えると猟奇性が増幅しやすいんですね。
例えば「単純にこちらに向かってくるキャラ」と「血をすすりながら向かってくるキャラ」だとどちらが恐ろしく感じますか?
当然血をすすりながら迫ってくる方が恐ろしいですよね。
特に小説で表現する際は「血・赤」という背景の色彩が想像しやすい点も残酷さが伝わりやすい要因ではないのでしょうか?
戦闘狂と呼ばれるキャラクターには最適の設定です。
吸血鬼の弱点から考える
吸血鬼ってすごく強い印象ないですか?
アニメに登場する際は作中最強の人物のような位置付けが非常に多いですよね。
ただ逆に弱点が非常に多く設定されているのも彼らの魅力の一つなのではないでしょうか。
一番有名な弱点って何が最初に出てきます?
- にんにく
- 日光
- 杭
など浮かんだ方がいるかもしれませんが最も多そうなのが
「十字架」ですよね。
イラストを見るとセットで描かれてことありますよね。
吸血鬼はなぜ十字架が弱点なのか
この「吸血鬼が十字架を苦手」とする設定はキリスト教の政策なんですよね。
「悪の象徴たる吸血鬼に神の象徴たる十字架が効く」
そうすれば
「十字架ってすげぇ!吸血鬼に効くのかよ!やっぱキリストだわ!(適当)」
ってなってキリスト教の布教に一躍かったわけです。
ただそれだけが理由で現代にまで語り継がれるのっておかしいですよね?
私の考えではこの十字架という弱点が今に至るまで残っているのってズバリ
「カッコいいから」
だと思うんですよね。
例えば吸血鬼と敵対する組織を描写しようって時に首からにんにくぶら下げてたらどう思いますか?
「くさそう」
って思いません?
じゃあ日光が弱点として反射鏡を首から下げますか?
杭が弱点としてハリネズミのように装備しますか?
しないですよね。見栄えが悪すぎる。
その点十字架であれば自然に首から下げられて、なおかつ弱点としてわかりやすいですよね。
ですから吸血鬼と敵対する組織を描写する際は十字架をモチーフにすると良いでしょう。十字架のマークの入った服装や武器、建物のデザインなどですね。
もちろん他の弱点はギャグを描写したい際には大いに活用できると思います。
吸血鬼の恋愛から考える
異なる種族の恋愛が好きだという方もいらっしゃいますよね。
吸血鬼×人間の組み合わせ。人間×吸血鬼の組み合わせ。
そこで話題になるのは「吸血行為」ではないでしょうか。名前の通り吸血鬼は人間の血を飲むという設定があるのでそこに耽美さを見出している方もいるのではないですか?
「 吸血された人間は吸血鬼になる」というのがオーソドックスな考えですよね。
作品によっては「 吸血鬼の血を飲むと吸血鬼になる」なんて設定もあります。
この設定はゾンビの特徴と似通っていますね。
印象としては押しの強いのキャラクターは吸血する側、血を飲む側であり
一方、押される側の弱気のキャラクターは吸血される側、血を与える側という感じがします。
このように吸血行為で恋愛における二人の性格をより描写しやすくなりますね。
まとめ
このように吸血鬼は創作において表現の幅を広げることのできる設定です。
アニメに登場する頻度が高い理由にも頷けます。
皆さんも「吸血鬼」という設定を創作に取り入れてみてはいかがでしょうか!
こちらは今回ご紹介した吸血鬼を考える上で参考になる作品です。ぜひご覧ください。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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