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web小説サイト、特に小説家になろうでランキング入りしている作品には共通点がある場合が多いです。
その中でも今回は「ステータス表記」についてお話したいと思います。
ステータス表記を小説や漫画で採用しようと考えている方は必見です!
ステータス表記は何故採用されやすいのか
ここで言うステータスとは、よくゲーム作品に登場する能力やスキルを言い表す指標のことです。
例えば強さのランクをF~SSSに設定したり、炎を操れることや宙に浮けることなどの特殊能力がスキルとして表記されます。
さてこのステータス表記なのですが、好き嫌いが顕著である要素でもあります。
まずはこの設定を採用する作者側の意図について見ていきましょう。
ステータス表記がよく使われる舞台は異世界物
ステータスが出てくると考えられるのは、先ほどお話したようにゲームに関係する言葉であることからも、MMOを題材とした創作です。
しかしそれ以上にステータス表記が頻繁に登場するのが異世界物なのです。
異世界がゲームの世界なのであれば自然に採用されることでしょうが、そうではなく中世ヨーロッパを題材としているような世界であっても何故かステータス表記がされるケースが多いのです。
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ステータス表記を行う理由とは?
中世ヨーロッパ風のファンタジーな世界でステータス表記を行うのは違和感を覚える人も多くいるでしょう。
しかしながら何故作者はその上でステータス表記を行うのでしょうか?
一番の理由は「強さの可視化が容易だから」でしょう。
例えば強力であるとされているキャラクターを実際に読者に強力であると実感してもらうには、それ相応の能力描写が必要です。
とりわけweb小説サイトでは強力な主人公が好まれやすい傾向にあり、序盤でその強さを証明しなければなりません。
序盤で明らかにしなければ読者がさっさと他作品に移ってしまいますからね。
しかし強さの証明のために序盤に強敵を登場させて倒してしまうのは、後に続く物語のことを考えると難しいのです。
「全部最初のアイツの方が強いじゃん」ってなりますから。
ゆえに手っ取り早く強さがわかるステータス表記が非常に便利で使われているのではないのでしょうか。
あとは「ゲームの世界=ファンタジー世界」として混同している作者が存在することとも背景の一つでしょうか。
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ステータス表記の好き嫌いと改善点
先ほど申し上げた通り、ステータス表記は好き嫌いのわかれやすいものです。
ではどんな理由で読者間で好き嫌いがわかれているのかについて考えていきます。
後半にはそれを踏まえての改善を提示させていただいております。
ステータス表記が好きな人
ステータス表記が好きな人や普通に感じる人の中でも、ゲームの世界に限っては好きでもそれ以外の世界では今ひとつといったこともあります。
ステータス表記の多くはウインドウがいきなりブオン!と出てくる場合が多く、ゲームっぽさはあります。
なのでゲームの世界への没入感を高める要素の一つとしてステータス表記を好む人もいます。
また、作者の狙い通りにシンプルでわかりやすい主人公のチートさが好きな人にとっては、ステータス表記も好ましいものと言えるでしょう。
ステータス表記が嫌いな人
当たり前ですがステータス表記はゲームが関連していない世界だとかなり浮きます。
しかし現状はゲームの世界であろうとなかろうとステータス表記がよくされるので、それに違和感を覚えた人はステータス表記を嫌うことでしょう。
それに加えて、登場人物が何の前置きもなくいきなり「ステータスオープン!」と叫んで当たり前のようにステータス画面が出てくる展開にも眉をひそめることもあります。
せめてそこに理由付けされていれば少しは印象は変わるのでしょうが。
また主人公など登場人物の強さは、数値などではなくしっかりとキャラ同士を競い合わせた上で実感したい人にとってもステータス表記は不評でしょう。
ステータス表記を活かすには?
ステータス表記を創作で活かすのであれば、ステータス表記にすることにしっかりと意味を与えることです。
多くのステータス表記は極端に強いか弱いかのどちらかを表すぐらいにしか役割を担っていません。
それだけではあまりに勿体ないのではないかと思います。
例えば「ステータスには総合ポイントの上限を付ける」と言う原則を与えます。
そうすることで何か一つのことに特化させたり、バランスよくステータスを振ることに意味が出てきます。
「○○ができるようになった代わりに××ができなくなった」とするんですね。
ステータスの振り方が、そのキャラの性格や考えを体現するのです。
そしてステータス表記によくあるスキルについても、それをしっかりと劇中で登場させ活かさないと意味がありません。
やたら沢山スキルを取得させても、読者は覚えていないことの方が多いです。
それならばキャラのシンボルとなり得る固有のスキルをいくつか、あるいはたった一つ与えるのが丁度良いのではないでしょうか。
与えられた個性のあるスキルを良い物であれば活かし、悪い物であれば克服することこそが見せ所になるはずです。
さいごに
今回は「ステータス表記」についてお話してきました。
よくある設定として「ステータス表記できないけど実は最強」というのがありますね。
あとは「表記上は最低クラスだが実は最強」というのも。
要は「実は最強系主人公」なわけですが、この設定はステータス表記系の中でもとりわけ人気があるように感じました。
ステータス表記しても世界観的に違和感が無いかよく考えて採用してみてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。
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