こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
創作においてキャラクターのスタンス、考え方は重要ですよね。
登場するキャラクターのあり方に共感や応援したくなると見る人に思ってもらえるようなキャラづくりを意識したいですね。
今回はキャラクターの考え方の一つ「自己犠牲」についてお話したいと思います。
王道ヒーローを作りたいものの、寂しさや虚しさを同時に表現したい方は必見です!
自己犠牲の心とは何か
自己犠牲とは「他人のために自分を犠牲にすること」ですよね。
自分の中での優先順位が他人>>>自分になっているんです。
この考え方に違和感を覚える人もいれば共感する人もいるでしょう。
しかし割合としては前者の方が多いはずです。
厳密には、ここで指す「他人」という存在の定義によってですが。
「他人」を親や兄弟のように血縁関係のある人意外を指すのか、それとも親しい人以外か、あるいは自分以外を指すのか。
確かに他人であっても親しい人、愛しい人のためなら自分を犠牲にしてでも守りたいと思う人は多いでしょう。
しかし言葉を交わしたこともない人に対して自分を犠牲にできるでしょうか?
それを可能だと何のためらいもなく答えるのが自己犠牲キャラなんです。
自己犠牲キャラの異常性
自己犠牲の度合いにしても様々です。
自己犠牲の小さいところでは、例えば自分の睡眠時間を削って他人の仕事を代わりに行うとか。
これなら経験のある方もいるんじゃないでしょうか。
実際このレベルでもキツイですよね。
対して自己犠牲が極限まで大きくなると「他人のために自分の命を犠牲にできる」というところまで行きつくんですね。
自己犠牲キャラというのはこの状態に達していることが多いですね。
そこでよく話題になるのが「自己犠牲の異常性」ですよね。
これはFate/stay night の主人公がよく話題に挙げられます。
見ず知らずの他人のために命を捧げることに躊躇しないのは恐怖を覚えるレベルで異常だと感じるでしょう。
他人の命を途轍もなく重く考えているのか、自分の命を軽く見すぎているのか。
どちらにせよ一般人の考えからは到底理解できないはずです。
そういった一般人との乖離と対比を描けるといいですね。
自己犠牲とは美徳か
キャラクターへの共感が重要だと冒頭で述べましたが、自己犠牲キャラに共感するのは大変でしょう。
ではなぜ自己犠牲キャラは人気があるのか。
それは一種の憧れや自己犠牲に対して美徳だという認識を持つ人がいるからだと考えています。
キャラクターの自己犠牲は度が過ぎてはいるものの、「誰かのために必死になれる」という点は確かなわけです。
自己犠牲の「他人を助けたい。他人のためになりたい」という考え自体は美しいものではあるのですが、自分をないがしろにした上では捉え方に差が出るでしょう。
もっとも創作でもここが自己犠牲キャラをテーマにするときにスポットライトがあたるところなのです。
自己犠牲は美徳か、それとも独りよがりなエゴか。
正解がないだけに掘り下げがいのあるテーマです。
創作に自己犠牲キャラを登場させる
それではバトル物と恋愛物にわけて自己犠牲キャラについてより理解を深めてみましょう。
バトル物に自己犠牲キャラを
自己犠牲キャラの戦い方というのは当然のことながら庇うことが中心になるでしょう。
多くの他のキャラが剣や銃を主体として戦う中で盾でひたすら耐え続けるのもいいですね。
自分を危険にさらして他人のために戦うことがベースになっているはずなのに、いつの間にか守りたかった人は誰一人守れずに自分一人だけが結果的に生き残ってしまった……
なんて展開も胸が苦しくなる内容ですが見る側を魅了できるでしょう。
あとはやはり自分のためだけに戦っているキャラと対峙させたいですね。
それぞれの戦い方、生き方を尊重しあえるのかそれとも否定しあうのか。
見ている側の意見も二分されて自己犠牲の是非についての議論を白熱させる事ができます。
議論が白熱すれば当然作品自体の人気や知名度も伸びていくでしょう。
恋愛物に自己犠牲キャラを
主人公が自己犠牲キャラであった場合、ヒロインも自己犠牲キャラ……ということは少ないでしょう。
ほとんどが主人公の異常っぷりを察知して止めようとしてくるはずです。
最初こそ「自己犠牲は間違っている」として言い張れるものの、主人公のことを知っていくうちに一概にはそう言えなくなってくるのです。
「好きな人には自分を大切にして欲しいけれど、好きな人の気持ちも大切にしたい」
ということですね。
これは当然男女逆の立場であっても同じですよ。
主人公がヒロインに影響されて自己犠牲を改めるのか、ヒロインが主人公に影響されて自己犠牲を肯定するのか。
お互いの出会いによってどう感覚が変化していくのかを描きたいですね。
まとめ
今回は「自己犠牲」についてお話してきました。
なかなか難しいテーマですが、やっぱり各人であれこれ議論できるのが非常に強みですよね。
以下に「自己犠牲」について創作に取り入れたいときに参考になる作品を掲載しておくので、是非チェックしてくださいね。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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