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あなたは恐ろしくて恐ろしくて仕方のないことってありますか?
苦手という以上に恐怖を覚えてしまったり、拒絶反応を示してしまうものです。
今回はこの「恐怖症」についてお話したいと思います。
創作のキャラづくりの一環として大きな役割を果たす恐怖症は必見です!
恐怖症にはどんな種類があるのか
恐怖症(フォビア)は程度の軽いものから日常生活に支障をきたすような重いものまで様々です。
そして恐怖症を患っている本人以外からは、理解されづらい傾向があります。
しかしおおよその人は何かしら恐怖症を抱えている身近な存在でもあるのです。
それでは世の中にはどんな恐怖症があるのかを見ていきましょう。
高所恐怖症
恐怖症といえばこれだというぐらいにポピュラーな恐怖症です。
「高所」と名付けられているとおり「高い場所にいること」に対しての恐怖症です。
高いところといえばビルの屋上や飛行機の中などを連想しがちですが、高所恐怖症を患っている人からすれば建物二階程度の高さや脚立の上ぐらいでも十分に高い場所であり恐ろしいものなのです。
幼稚園や保育園の頃遊んだジャングルジムが恐怖症の始まりだった人もいるんじゃないでしょうか。
創作では高所恐怖症を患っているキャラクターは多いですね。
メジャーな恐怖症ゆえの伝わりやすさや気の強いキャラのギャップの強調に最適ですから。
閉所恐怖症
これは「狭い所、密閉された場所」に対する恐怖症です。
普段光の届かないような狭い場所に閉じ込められる経験なんてそうそう無いでしょうが、自覚していないだけで実は閉所恐怖症である人もいそうです。
閉所恐怖症だと自覚しやすいのは病院で精密検査の際に使われるMRIを体験した時でしょう。
息の詰まった感じや底知れぬ恐怖でパニックになる人は少なくありません。
創作では「他人と関わることが好きなキャラ」や逆に「他人と関わることが嫌いなキャラ」を閉所恐怖症とすることで外の世界との関りに対する本心を描写できるかもしれません。
先端恐怖症
こちらは「先の尖ったもの」に対する恐怖症です。
先の尖ったものとは例えば鉛筆や人の指、押しピンやドライバーなどの工具が当てはまります。
まるでそれらの尖ったものが自身の体を突き刺すような感覚に囚われてしまうのです。
創作では過去に先端の尖ったものや人の指、つまり注目されることに対してのトラウマによって恐怖症になるという設定も考えられるでしょう。
男性・女性恐怖症
これは「男性あるいは女性」に対しての恐怖症です。
特段異性に対しての恐怖症というわけではなく、本人が男性であっても男性恐怖症だったり女性であっても女性恐怖症に陥ることはあります。
過去にトラウマがあり、その人物の特徴の一つである性別が恐怖の原因になってしまったということも背景に考えられるでしょう。
トラウマ関係なく生まれながら特定の性別が恐ろしく感じるという人もいます。
創作では恐怖症というより過度にきつく当たるようなキャラクターが多いですね。
男性恐怖症のキャラといいつつ男性を殴り蹴飛ばし、女性恐怖症のキャラといいつつただの恋愛下手と本来の恐怖症とは随分と異なる要素を持っています。
視線恐怖症
これは「人の視線」に対しての恐怖症です。
人の目を見て喋るのが苦手という人は珍しくありません。
その原因が恥ずかしいということもあれば、気まずいということもあるでしょう。
しかし視線恐怖症とは文字通り人の視線が恐ろしくて仕方がないから人の目を見て話せないんですね。
視線恐怖症のキャラの信頼が恐怖を超えた特定の人物にのみ、しっかりと目を見て話せるというように信頼の形として描写できるでしょう。
動物恐怖症
こちらは「動物を含んだ特定の生物」に対しての恐怖症です。
犬や猫など一般的には可愛いとされているものが対象になったり、クモや蜂そして蛇など多くの人が苦手であろうものまで当てはまります。
過去にそれらの生物に噛まれたり追いかけまわされたりというトラウマが起因していることが多いでしょう。
あるいは人間以外の生き物が全て苦手という人もいます。
創作でも扱いやすい恐怖症であり、例えば犬恐怖症のキャラが犬に関係するキャラとストーリーを紡いでいくようなものが多いです。
外国人恐怖症
これは「外国人」に対しての恐怖症です。
自分の国との違いを許容できないことや他の恐怖症と同じくトラウマが起因していることがあります。
明確な理由がなく「自国民でないから」という要素で嫌悪感を表すことも。
創作ではバトル物で排他主義のキャラに外国人恐怖症を加えることもできますが、慎重に判断していきたいですね。
集合体恐怖症
インターネットを中心に恐怖症の代名詞となった恐怖症です。
これは「点の集合体」に対しての恐怖症です。
どんなものかといえば蓮の実やカエルの卵、目のたくさんるコラージュ画像などが当てはまります。
ネットで言葉を知って検索することで恐怖症になってしまった方も多そうです。
創作では場面が限られすぎて扱いづらいですが、それゆえ集合体恐怖症のキャラということで読者に印象付けることができます。
暗所恐怖症
こちらは「暗いところ」に対する恐怖症です。
街中の夜の暗さ程度では実感できないかもしれませんが、光一つない部屋にいると少し不安になってくる人は少なくないでしょう。
人間、ひいては昼に行動する生物の本能として暗所は危険であるという本能からきていると考えるのが自然でしょうか。
創作では暗い場所に恐怖するキャラに対して、その不安を取り除いてあげられる光のようなキャラを登場させるのがオススメです。
死恐怖症
これは「死」に対しての恐怖症です。
死ぬことに恐怖をおぼえない人の方が少ないかとは思いますが、その恐怖は死を意識した時にわきでる感情であり日常生活ではそう感じないのが普通です。
しかし死恐怖症を患っていると日常生活のちょっとしたことで死を連想したり、死について深く考えるあまり不安で常に押しつぶされそうになるのです。
身近な人物が亡くなったことが原因で死について考えだしたり、自分が生死の境をさまよった経験から死を常に考えてしまうようになることが原因に考えられるでしょう。
創作では死恐怖症のキャラを出すことで、極端に死を嫌い徹底的に保身に走るキャラを演出したり生きることに執着するキャラを描くことができます。
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対人恐怖症
これは「対人の場」における恐怖症です。
人と向きあって自分が話をしている様子やしぐさが相手に悪い印象を与えているのではないかと恐怖に陥るものです。
その結果人との関りを避けるようになります。
良くも悪くも他人の評価を気にする日本人にとっては多くの人が患いやすい恐怖症になっています。
創作では対人恐怖症のキャラがどう他人と関わっていくかがストーリーのメインになるでしょう。
克服するもよし、対人恐怖症ならではの意外な活躍で居場所を見つけるもよしです。
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血液恐怖症
これは「血液」に対しての恐怖症です。
人の血を見ると倒れてしまったりパニックになってしまうのです。
他の人の血は苦手でも自分の血は見れる人や、動物の血もダメだという人など個人によって差があります。
創作ではもっぱら血を見ることの多い新人医師や看護師が血液恐怖症という設定が多いですね。
血液恐怖症の吸血鬼なんてのも面白いでしょう。
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子供恐怖症
こちらは「子供」に対しての恐怖症です。
子供ゆえの予測不能な行動や言動に恐怖を抱くのです。
理解できないことに恐怖をおぼえるというのは自然なことですが、それが子供という極めて限定的な対象をとった結果ですね。
創作では子供嫌いのキャラは登場させやすいものの、恐怖症となると難しいですね。
「子供恐怖症が原因で犯罪を犯した」というような特殊なキャラを登場させることはできます。
雷恐怖症
これは「落雷」に対しての恐怖症です。
雷は平気な人と怖がる人の差が激しいですが、怖がっている人の中には恐怖症になっていることがあるかもしれません。
雷の光、音、そして振動に至るまで恐怖に繋がる可能性があります。
創作ではギャップ萌えの一種として扱われることが多いですね。
音恐怖症
これは「特定の音」に対しての恐怖症です。
例えば先ほどの雷の音や風船の割れる音、銃声なども該当するでしょう。
特に破裂する音や破裂を連想させるような大きな音に対して恐怖をおぼえやすい傾向にあります。
聴覚過敏も同時に患っていることもあるでしょう。
創作では銃声に関しての恐怖症が扱いやすいでしょうか。
銃声一つでトラウマを思い起こしてしまったり、力が入らなくなるなどの展開が考えられます。
炎恐怖症
これは「炎」に対する恐怖症です。
人類の叡智である炎ですが、恐怖の対象になることがあるのです。
例えば過去に火災に巻き込まれたり、やけどを負ったりするなど炎に対してのトラウマが関係しやすいですね。
創作でも同じようにトラウマが関係した恐怖症として扱いやすい設定になっています。
日常の些細な炎を見て気が動転するなど、序盤から過去に起きた出来事を匂わせることができます。
失敗恐怖症
これは「失敗すること」に対しての恐怖症です。
失敗を極端に避けようとするあまり、文字通り完璧な状態でないと行動することができないこともあります。
過去に大きな失敗をして痛い目を見たことや、反対に今まで一度も失敗したことがなく「失敗は許されない」と強迫観念になっていることも原因に考えられるでしょう。
創作では計算に計算をしつくすような完璧主義者キャラにぴったりの設定になっています。
孤独恐怖症
こちらは「どんな場合であっても孤独に感じる」という恐怖症です。
たとえ人と一緒にいたり話をしていても、常に孤独感に苛まれてしまうものです。
考えられる原因としては、ひどく孤独であった時間が長かった経験があることや孤独が惨めなことだと思い込みすぎていることでしょうか。
創作ではいつも友人に囲まれて幸せそうに青春を謳歌してそうなキャラが、内心では孤独に震えているといった描写が可能になります。
さいごに
今回は「恐怖症」についてお話ししてきました。
こちらでご紹介した以外にも嘔吐することに対する嘔吐恐怖症や特定の何かに対する恐怖症である特異的恐怖症などが存在します。
創作に恐怖症を登場させる際には既存の恐怖症はもちろん、オリジナルの恐怖症をつくって導入するのも面白いのではないかと思います。
例えばバトルでは「守ることに恐怖して攻めることしかできない守備恐怖症」、恋愛では「好意を向けられることに恐怖をおぼえる好意恐怖症」などなんでもありです。
好意恐怖症はありそうですけどね。
それではまた次回お会いしましょう。
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