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あなたは自分の好きなキャラに共通点があったりしますか?
違うような性格のキャラを好きになっているようで、実は根本は似ていたこともあるのではないでしょうか。
今回は好きなキャラの共通点となりやすい「狂人キャラ」についてお話ししたいと思います。
クセの強い熱狂的なファンがつきやすいキャラを創作したい方は必見です!
狂人キャラの狂気とは?
以前に「サイコパスキャラ」や「戦闘狂キャラ」をご紹介したことがあるのですが、狂人キャラとは更に大きいくくりでの「狂っているキャラ」を指します。
さてこの「狂っている」という表現ですが、そもそも何をもって狂気と定義づけるのでしょうか。
それでは狂人キャラと言われる所以である狂気についてどんなものがあるのかを見ていきましょう。
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何か一つのことに関して異様にこだわる
他のことを蔑ろにしてでも求め続けてしまう何かがあれば、それは狂気と言えるでしょう。
いわば度が過ぎる執着心とでも言いましょうか。
例えば「○○を倒したい」や「○○を守りたい」といったような一見すると主人公の目的として珍しくないことであっても、自分や他の人をいくら犠牲にしてでも目的を達成しようとするのであれば間違いなくそれは狂人です。
悪行にこだわる敵はもちろんのこと、善行にこだわり続ける味方や主人公も十分狂人になりえることを覚えておきましょう。
世界における「普通」と逆のことをする
創作世界において大多数の人間に当てはまる事項に反することも狂気として考えることができます。
これは現実世界で置き換えて考えるとわかりやすいでしょうか。
例えば「日本ではウジを食べる人はおおよそいない」という事項に反して、別に困窮しているわけでもないのにモシャモシャと動物の死骸に沸いたウジを食べている日本人を見たらどう思うでしょうか?
間違いなく「狂ってる」と受け止めることでしょう。
ここまで極論したものでなくとも、おおよその人間には当てはまらない事項に反したとき狂人として見られることがあるのです。
理解に苦しむ思想をしている
人は理解できない事象に対しては恐怖をおぼえ、また忌避する傾向にあります。
狂人と呼ばれる人間には他人には到底理解できないような思想や主張を抱いており、それこそが狂人を狂人たらしめている要素なのです。
よく例に挙げられるのが「死んだ人(殺した人)の所へ行けるように君も殺してあげる」といったものです。
そして本人は善意のつもりで殺人を犯すのです。
これなんかはめちゃくちゃな理屈に思えるでしょうし、狂気を感じるでしょう。
自覚の無い狂気というものは、自覚のある狂気より恐ろしくうつります。
狂人を演じているわけでもなく他人の狂気に感化された結果でもない。
生まれながらにして狂気を内に孕んだ真正の狂人と言えるでしょう。
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狂人を創作に活かす際に考えておきたいポイント
狂人の狂気について考えてきたところで、次は彼らを自身の創作に取り入れる際にどのような点について考えておくと良いかを解説していきますね。
狂人が人気の理由
狂人キャラを活かすには、なぜ彼らが人気を集めているのかを知る必要があります。
その人気の理由の一つに、狂人にはある一種のカリスマ性があるのではないかと思います。
あっちこっちと物語の展開に沿って考えが変わりやすい主人公サイドとは異なり、狂人キャラは最初から最後まで変わらず狂っているのです。
確かにいかれた生き方ではありますが、軸のブレない狂気に対して憧れを抱いてしまうのです。
そのキャラのように狂って生きてみたいというわけではなく、その狂っている人生が楽しそうでそれでいて充実しているようで羨んでしまうのです。
絶対に何があっても狂い続ける生き様にこそ読者は惹かれていくので、安易に改心などはさせないほうがいいと思います。
狂気と正気
狂人キャラを登場させる際にセットで取り入れたいのが「正気」です。
狂人キャラが常人キャラに向けて「狂気とは何か?」「正気とは何か?」という問答を繰り広げる展開は是非採用していきたいところです。
この問答のこたえとして一番に考えられるのは、「狂人からしてみれば正気こそ狂気であり、常人の捉える狂気こそ正気である」というもの。
立場によって狂っているか否かは変わってくるということです。
これは善悪の考え方と似ていますね。
また「誰かを幸せにできる狂気なら、誰も幸せにできない正気より優れている」というものも考えられます。
正気に基づいただけでは道理に縛られてしまうことで救えるものに限度があり、狂気によって道理から外れることによって救えるものを増やすことができるという理屈です。
そこから狂人キャラが常人キャラを狂気に誘って闇堕ちという展開も面白いですね。
このように狂気と正気によってキャラクター間で考えさせることは、キャラクターの考えが変化するような今後の展開に大きく影響を与えることになります。
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さいごに
今回は「狂人キャラ」についてお話ししてきました。
見るからに狂人ではなく、時折見せる行動の節々に狂気を感じさせるキャラもいいですね。
あと狂人が更に狂っている狂人を見て「狂っている……」と畏怖を感じるシーンを描くのも面白いでしょう。
作品に登場させるだけで強烈な存在感を放つ狂人キャラを是非採用してみてください。
それではまた次回お会いしましょう。
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