こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)Twitterでは独自の創作ネタを発信しておりますのでフォローお願いします。
人は誰しも平等に死を迎えます。
しかし日常生活の中で自分の命が有限であることを認識することは難しく、逆に改めて死について考えだすと眠れなくなるほど深みにはまるものです。
現実では当然のこと創作においても死は難しく、そして重要なテーマです。
今回はそんな「死ネタ」についてお話したいと思います。
ほんのりと寂しさの残る作品や死について創作で扱ってみたい方は必見です!
イラストや漫画で用いられる死ネタ
死ネタというのは「キャラクターの死」にまつわる話です。
一次創作と二次創作共に存在しますが、比率としては二次創作の方が高めでしょう。
はじめに触れておきますが、死ネタを好まない人もいますよね。
それもそのはず、二次創作であれば好きなキャラが死人扱いされると快く思わないこともあるでしょうから。
なので死ネタを扱う際は注意書きなどをして苦手な人へ配慮することも一考しておくと無難でしょう。
では逆に死ネタを好む人はどんなところに惹かれているのかを見ていきましょう。
キャラクターが死ぬことに対する周囲の反応を知りたいから
バトル物であればキャラクターが途中で亡くなって、他のキャラクターが悲しみに暮れるような描写は見ることができるでしょう。
しかし死と隣り合わせではなく比較的平穏な世界が舞台の作品では、キャラクターの死に対する心情が吐露されることはかなり少なくなります。
学園やアイドルを主軸にした作品が代表的でしょうか。
そのような場合において死ネタというのは、本来では絶対に見ることのできない「キャラクター間の死に対してのリアクション」を見ることができるのです。
いつもなら決して言わないような素直な気持ちを吐き出したり隠し続けていた恋慕や嫉妬、憎悪などがあふれ出るのです。
悲痛な感情だけではなく、これまで一緒にいてくれたことに対しての感謝もあふれ出る感情の一つです。
そのようなキャラの感情の動きを見て読者の心も揺さぶられるわけです。
死を見るからこそ生きていることへのありがたみを感じる
創作を通してキャラクターの死を目撃した後に、本編で当たり前のように生きて仲間と交流しているキャラクターを見ると「大事にしよう」「ありがてぇ……」と作品の現状に対しての思いが高まるんですね。
より一層作品に愛着がわき、大切にしてこれからもついていこうという気持ちです。
これは創作する側の手腕にもかかっていることですが、「どう見てもありえない死」より「ひょっとすればありえたかもしれない死」を描くことで死に対して妙なリアリティを出し、読者をくぎ付けにすることができます。
例えば「部活をメインにした学園物」でいきなり戦争で死んだりトラックに轢かれて死んでもどこかしっくりこないでしょう。
この例で考えるのであれば「部活中の事故」や「部活に対する不安からの自殺」にすることで、本編でもありえたかもしれない死に繋げることができます。
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死ネタを創作に活かす際に考えておきたいポイント
死ネタが人気の理由を見てきたので、次は死ネタを自身の創作に活かす際にどんな点について考えておけばよいのかを解説していきますね。
バトル物と恋愛物にわけて述べていきます。
バトル物での死ネタ
バトル物ではキャラクターの死は本編でも登場することは多いでしょう。
二次創作であれば本編では死を迎えなかった側を死へ、死を迎えた側を生へ置き換えることができます。
完全なIF展開ということですね。
もちろん本編と同じ立ち位置にして、より濃密に死に対する感情の動きを描写するのも良いでしょう。
一騎当千のキャラである場合は死をイメージするのは難しいかもしれません。
負ける姿が想像できないキャラっていますよね。
その場合は病気や戦いで蓄積された心の傷を死のきっかけにすると自然でしょう。
死ネタ全般に共通することですが、事件事故や病気を患って死ぬことより自発的に死に向かわせる方があらゆる強烈な感情を他のキャラクターと読者に刻み込むことができます。
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恋愛物での死ネタ
恋愛物での死も重要な役割を持ちます。
素っ気ない態度を取っていたり主人公を邪険にするヒロインに対して主人公の死をぶつけることで、日頃絶対に見せることのない慌てふためく姿や後悔にさいなまれる姿を描写することができます。
大抵は相手の死に対して嘆く物が多いですが、反対に「死んでくれて清々した」とドス黒い腹の内を見せる創作はかなり少ないです。
確かに好む人はかなり少ないと思いわれますが……好きな人もいそうな気がします。
また両者とも死を迎えるという展開を描くことも可能です。
この場合は少し特殊で、例えば死の間際で「来世も共に」と誓い合ったり、来世でお互いを覚えていない状況で再会したという展開が考えられます。
あと死を表現する際は何も死んだシーンをそのまま入れるだけが手法ではありません。
例えば献花されていたり、常に体につけていたシンボルがちぎれていたりなど間接的に死を察知できる表現にすることもオススメです。
ずっと一緒にいたキャラ同士であれば、それこそ何も特別な描写をせずとも「そばにいない」というだけで死の表現になるでしょう。
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さいごに
今回は「死ネタ」についてお話ししてきました。
「エモい」という感情表現を使われる方がいらっしゃいますが、死ネタに対してそう感じる方も多いでしょう。
見ていると様々なものが入り交じった何の感情かよくわからない感情が湧き出てくるんですよね。
死ネタに惹かれる人はこの感情の虜になっているのかもしれません。
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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