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創作では主人公を軸とした物語を展開するのが基本的であり、どの作品であっても主人公を含む味方と、それと対立する敵がいるでしょう。
この敵はしばしば「悪役」と呼ばれることもあります。
今回はこの「悪役」についてお話したいと思います。
味方だけではなく、敵も魅力的にしたい方は必見です!
悪役の種類
悪役にはいくつかの種類があります。
ざっくり三パターンが存在します。
自身の創作に出す予定の悪役にも役立ててくださいね。
実は良い人
昨今の悪役において一番多いのではないかと思われるパターンがこの「実は良い人でした」というキャラです。
この背景には「悪」の定義自体があいまいで、悪に見えてもそれは見方の違った正義であるとも言えることも関係するでしょう。
そして悪役だからと言って「倒して終わり」ではなく、彼らとの話し合いを通して分かり合うことをゴールにしている作品が多いですね。
非常にいいキャラが作りやすいくて、従来の悪役では難しかった悪役ファンを増やすことができますが、いかんせんよく使われすぎているのでマンネリ感があるのが欠点です。
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小者
いわゆる「雑魚敵」や「かませ犬」と呼ばれるタイプの悪役は昔から存在します。
彼らは主人公など「活躍させたい」と作者考えているキャラを効果的に活躍させる引き立て役であることがおおいでしょう。
しかしその分かりやすいまでの「小者感」がしばしばその悪役の人気に火をつける結果になることがあるのです。
何回も何回もお決まりのようにやられていく様に愛着が湧くようです。
ただの小者キャラにとどめるのではなく、ちょっとした個性やかわいらしさを与えてやると予想外の人気に繋がるキャラになるかもしれませんね。
徹底的に悪を貫くキャラ
悪役には改心の余地のない完全な悪に染まったキャラも当然存在します。
一見、この手のキャラは人気が無いような気がするかもしれませんが、潔いほど悪いキャラというのは人気があります。
「悪いことする」という点に惹かれているというよりは「自分の信念を曲げない」というところに魅力を感じている人が多い印象を受けます。
あるいは「綺麗ごと」を言う主人公を含めた味方サイドに対して、リアリストな悪役サイドに共感を覚えやすいという結果なのかもしれません。
徹底した悪を貫くキャラを作る際は軸をしっかりと想定して、ちょっとやそっとのことでは意見が変わらないようにすることを意識していきたいですね。
魅力的な悪役を作る際に心掛けておきたいこと
悪役のおおよそのパターンをご紹介したところで、それに加えて考えておきたいポイントをいくつか並べてみました。
悪役の背景
キャラクターにはそれぞれに背景があります。
それは悪役であっても例外ではありませんが、描写するには注意が必要です。
例えば「家族が4人居て小さな子供がいる」という設定がしてあるキャラとしてないキャラがいたとして、悪役にはどちらが相応しいでしょうか?
答えはどちらも悪役に相応しいです。
しかし適している悪役の種類は異なります。
「悪とは何か」「分かり合うには」といったことをテーマにした悪役であるのなら前者のように悪役の背景がわかるようにするのがいいでしょう。
逆にただ倒すべき敵としての悪役であるのなら後者のように背景に同情を誘うような内容は含まない方が良いでしょう。
これをお互いに逆にするとよくないですよね。
悪について考えて欲しいのに背景がわからないと考慮のしようが無いですし、倒すべき敵にいちいち背景を用意するのではその度に良心を痛めるために立ち止まりやすくなり作品のテンポがかなり悪くなります。
悪役にさせたい役割を考えて背景を設定するように心がけましょう。
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悪役を味方にするか否か
ずっと敵対していた悪役が仲間になる展開って燃えますよね。
悪役だったころには見えなかった側面が見れてキャラとしてもより一層魅力が増すことでしょう。
しかしなんでもかんでも味方にするのは少し考える必要があるかもしれません。
確かにこの展開は燃えますが、それは「仲間になれる可能性を秘めていたキャラ」だけが当てはまるはずです。
どう転んでも思想が味方と一致しないキャラや、余りにも因縁の深すぎる悪役を仲間にするのは強引さが目立ってしまうでしょう。
悪役は悪役のままだからこそ輝くということもありますから慎重に判断していきたいですね。
最後によくある「仲間になった途端弱くなる」という現象について。
これは強い元悪役の扱いが難しいということのあらわれですよね。
主人公無双系の作品が流行っているものの、やはり王道は困難を乗り越える主人公たちの物語が定番です。
そこに強力な元悪役が仲間になってしまうと、乗り越えるべき壁が無くなっちゃうんですよね。
なので仕方なく元悪役を弱くして困難を作るといった具合です。
この問題の解決策としては「強力な悪役を仲間にしたいなら一時的にする」ということです。
一時共闘というやつですね。
これなら仲間になった時の昂りを与えたまま、弱体化問題はクリアできるでしょう。
さいごに
今回は「悪役」についてお話してきました。
創作の中には主人公を含めた味方より人気を集めている悪役が登場する作品も珍しくなくなってきました。
そこからスピンオフ作品が作られたりするわけですから、悪役の影響力は侮れませんね。
それではまた次回お会いしましょう。
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