こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)
小説や漫画を読んでいるときのストーリーの進行役って主人公ですよね。
物語には主人公がいて、それを中心として展開されるのですからある意味当然ではあります。
しかしその主人公像によっては例外が発生することがあります。
それが今回紹介する「狂言回し」なんです。
変わった角度から物語を展開していきたいと考えている方は必見です!
狂言回しの語源と意味
聞いたことがある方は比較的少ないのではないでしょうか。
「狂言……狂言ってあの狂言?」
そう思われた方もいますよね。そうなんです、語源はそこからなんです。
日本の伝統芸能である「狂言」から由来した言葉なんですね。
そして肝心の狂言回しの意味は「物語の進行役」です。
特に主人公以外が進行役を務める際に使用される傾向があります。
狂言回しが採用されるケース
では一体どのような物語に狂言回しが登場するのかを考えていきましょう。
狂言回しは主人公が進行に不向きであったり、物語を予定調和にしないようにするために採用されます。
例えば主人公が動物だった場合。喋る動物なら物語を運ぶことができるでしょうが、そうではない一般的な喋らない動物だとイマイチどういう状況なのか掴みづらいですよね。映像としてわかる映画やアニメならともかく小説では難しいでしょう。
それから主人公が毎回変わる場合。数話ごとに「~編」というように主人公が代わる代わる登場するときにストーリー全編を通して登場する狂言回しは必要になります。主人公が変わっても物語自体は一貫しているのだと見ている側に実感を与える事ができます。
また、先の見えない展開にしたい場合に重宝します。主人公が物語の中心だとある意味この先のストーリーは主人公に都合のいい展開になりやすいんですよね。俗にいう「主人公補正」ですよね。そこで狂言回しを採用すればこのような予定調和の展開を防ぐことができるわけです。
狂言回しに適したキャラと創作への繋げ方
それでは創作に登場させる狂言回しはどのようなキャラが相応しいか考えていきましょう。
これは読み手にストーリーを通して感じてほしい印象が何かによって異なってきます。
しっかりとわかりやすく読み手に伝えるのか、あえてぼかすことで先の見えない不安感を与えたいのか。
前者であれば味方サイドの人物を登用すればいいでしょう。
後者であれば敵、あるいはどちらでもない第三勢力の人物が相応しいと考えます。敵でもなく味方でも無ければ物語がどう転ぼうと狂言回しには影響がないですから。
特殊なケースを考えるとストーリーのに登場しないキャラクターが天の声のように狂言回しを務めることがあります。アニメやドラマではしばしば見受けられますね。
オススメの狂言回し
個人的にはやはり怪しいキャラクターがオススメですね。
何を語るにせよ少しばかり含みのあるような物言いで、後々になってその意味がわかるのがベストです。
あとは将来の主人公の子供とかどうでしょうか。物語全体がその子供が親である主人公から聞かされていた話を紡いでいたという設定。そしてエンディングを迎えると同時に正体がわかるといった具合です。これもあちこちに伏線を張ることで完結した際に伏線が回収される爽快感を与えることができるでしょう。
まとめ
今回は狂言回しについてお話してきました。この狂言回しの運用の仕方次第で作品の面白さがぐーんとあがりますよ!
それではまた次回お会いしましょう。
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ちょっとしたネタが貴方の大きな創作に繋がりますように。
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