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物語の最後、つまりエンディングには沢山の種類があります。
そのエンディングは完成度次第で作品の評価が別れるほど重要なものです。
さて今回はエンディングの一つである「ループもの」についてお話します。
エンディングをどうするか迷っている人は必見です!
ループものの特徴
ループとは循環を意味する言葉ですので、創作では「あるイベントを迎えると最初に戻る世界」を指します。
ループものはおおよその流れは似ていますが、それぞれに異なる点もあるのでまずは特徴から解説していきますね。
永遠の悲劇を終わらせる
ループものの目標として挙げられるのが「ループを終わらせる」ことです。
良いループでも「こんな世界はつまらない」とループから脱却しようとするでしょうが、多くは負のループからの脱却を目標としていますね。
例えば、「あるイベントで絶対に勝てない相手に殺されて最初からスタート」という展開が一番よく見かけます。
ここでは主人公自身が死んでしまうことを回避しようとする物語より、主人公以外の誰かの死を回避しようと主人公が奔走する物語が悲しみを増大させることもあって人気です。
ループから脱却するための鍵は身近なものだったり、何度もループを経験したからこそ手に入れることができたものだったりします。
また、「同じループを繰り返しているように見えて、実は少しずつ変化していた」なんて展開で打開するものもあります。
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実はループものだったエンディング
先ほどの悲劇を終わらせるループは主人公が「この世界はループであることを知っている状態」です。
このループはエンディングではなく、あくまでも過程です。
逆に「この世界はループであることを知らずに、最後の最後でループだと気づく」というエンディングが存在します。
実はループでしたエンディングは作中でループしていることを示唆する要素が散りばめられていることが大半です。
例えば物語の最初に前回の世界での記憶が登場したり、主人公が見たこともないし聞いたこともないことを知っていたりなどですね。
ループエンディングの不評と活かすためのポイント
ループものはその特異性からよく採用されるようになりました。
しかしループをエンディングにすることに関しては賛否が分かれるものになっています。
それではループエンディングが嫌われる理由と、自身の創作に採用する際に考えておきたいことについてお話します。
ループエンディングは逃げ?
ループエンディングは好む人がいる反面、嫌いだとする人も多いです。
それは結局のところループしてしまうと、物語が何にも進んでいないことに他ならないからです。
せっかく「どんなエンディングになるんだろう」とワクワクしていたのに、最後の最後で「実はループでした」とされてしまって、物語に終わりが無いことを知らされると急激に萎えてしまうのです。
それから、作者が物語の落としどころがつかなくなったのをループさせることで逃げていることも多いです。
巨大でどうしようもない問題を解決することが物語の主題であった場合、特にそうなるケースが散見されます。
こうした物語最初には意図されていなかったループエンディングは「あぁやっぱり落としどころがつかなかったんだなぁ」と読者は気づきます。
ループものの活かし方
ループものは「世界がループしていると知っている人物(多くは主人公)」と「世界がループしていると知らない人物」との物事に対する認識の違いを描いていきたいですね。
世界を何周もしている人間は、それだけ長く時間を過ごしているわけですから達観しやすくなります。
それに同じことの繰り返しですから、従来であれば感情が揺れ動くイベントでさえ淡白な反応になるでしょう。
また、ループを知らない人間にとっては一日一日がかけがえのないものですが、ループを知っている人間にとってその一日は何度も何度も味わってきた過去のものなのです。
新鮮味の無い日々の連続は心を摩耗させ、周囲と物事に対する認識が異なってくるのです。
ループを知っている者の行動や言動から、ループを知らない者が「もしかして……」とループを察する展開もあると、そのキャラの特別性が増すでしょう。
ループエンディングに関しては付け焼き刃のループは絶対にバレるので、用意周到に伏線を張り巡らせた場合にのみ採用するのが良いかと思います。
最後には「ひょっとしたらループを知っているような描写」や「ループをしているはずなのに変わってる描写」などのプラス方向への変化の兆しを残しておくと読者にも希望を見せることができます。
さいごに
今回は「ループもの」についてお話しました。
「人生をやり直してみたい」と思う人は多いでしょうが、いざやり直せるとなると上手くいかないことがほとんどでしょうね。
何か一つを変えてしまうと全部変わってしまうわけですから、理想を目指すとなると精神が病むほど繰り返すことになるでしょう。
一度きりの人生でちょうどいいのかもしれませんね。
それではまた次回お会いしましょう。
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