こんにちは。『そうとめ』管理人のるいつです。(@Soutome_ruitsu)Twitterでは独自の創作ネタを発信しておりますのでフォローお願いします。
あなたはタブーや禁忌と呼ばれることについてどう思いますか?
「絶対におかしてはいけない」「だからこそ破る」
前者はその通りですが、後者のように考えてしまう人もいるでしょう。
人間には数々のタブーが存在しますが、その一つが今回ご紹介する「食人」です。
このようなジャンルは苦手な人がいると思うので、閲覧注意です。
*グロテスクな画像はありません(いらすとやさんに感謝します)
ダークファンタジーや犯罪を主とした創作を作りたいと考えている方は必見です!
食人とは何か?その特徴を解説
食人とは字のごとく「人を食すこと」を指します。
英語では「Cannibalism(カニバリズム)」と言います。
ではこの食人を様々な観点から見ていきましょうか。
共食いと食人に至る動機
最初に「なぜ食人をするのか」についてお話しましょう。
自然界において同種を食すことを「共食い」と呼びますが、食人もいわば人間同士の共食いですね。
昆虫や動物が共食いする理由としては
①「母親が出産・産卵後の消費したエネルギーを子供を食うことで補給する」
②「生まれて間もなく、最初の餌として母親や他の弱い子供を食す」
③「餌を食す時に偶然小さな同種を口にしてしまう」
④「単純に餌として共食いをする」
⑤「ストレスの矛先として同種を食す」
などが考えられます。
しかしどれもこれも人間には当てはまらないように思えるはずです。
人間でないから行う共食い。
では人間だからこそ行う共食い・食人に至る動機とは何なのでしょうか。
実際の事件や事象から以下の動機が考えられます。
①飢餓による緊急避難
②部族や民族特有の風習
③食人をすることに快楽を感じる
④疾病に効果のあると考えられる薬品や料理にする
①に関しては飢饉や戦時中の補給物資が不足した状況下で実際に発生したとされています。
②や④のように海外では人肉を食すことで特別な力を得ることができたり、病気を治せると信じられている地域が今でも存在するようです。
③についてですが、人間の肉を食すことで性的興奮を覚えたり、「相手を殺した・勝利した」ということを再確認する意味で食人をする人間が存在します。
以前にご紹介したサイコパスが食人と関連して話題になることもあります。
[関連記事]創作ネタ「サイコパスとは何か?特徴を掴んでキャラに活かそう!!」
食人による病気
食人をすることは死体損壊罪に該当します。
このように法律に違反しますし、「人を食してはいけない」というタブーが存在します。
そして他にも明確な食人をしてはいけないワケがあります。
それは「食人は病気を引き起こす」ということです。
パプアニューギニアのある地域で起こったクールー病のように人肉食が原因で死に至る病を引き起こすことがあるのです。
特に脳の部分ですね。
病気が治ると信仰されていた人肉食が、逆に病気になる原因になっているのです。
このように道徳や法以外に、生命を脅かす絶対的な病気という壁があるのも人が人肉食をしない理由に挙げられると思います。
人肉の味とは一体?
食人をしないと考えている方でも、それはそれとして人間の肉の味は気になるんじゃないでしょうか。
実際に食人をした殺人犯の取材では「柔らかいところ(例えば尻)は美味しい」や「イノシシに似ている」などと評価されているようです。
しかしこれらの感想は信憑性には欠けるでしょう。
食人をしていることに興奮を覚えながらの感想ですから、ある意味で補正がかかっているはずです。
例えば我々でも「スーパーに売っている野菜」と「自家製の野菜」で仮に同じ味だとしても、後者の方が数段美味しく感じるでしょう。
では一般的にはどう考えられているのかということですが、「まずい」というのが見解のようです。
人間は雑食すぎるほどの雑食ですから臭みが強烈ということ。
そして可食部分が少なく、とことん食すのに不向きであること。
これらが理由のようです。
ただ考えられることとして「人間の肉=まずい」としておかないといけないというのも大きいかと思います。
犯罪になる上病気になりやすいとしても、すこぶる美味となれば「食したい」と考えてしまう人は出てくるはずですからね。
食人を創作に活かす
タブーであり、グロテスクな食人を題材にした作品は少ないように思えますが、意外にも多いんです。
国内外のドラマや映画、漫画にアニメといった幅広いジャンルで食人をテーマにした作品は存在します。
では自身の創作には食人はどう活かせるのか。
バトル物と恋愛物にわけて考えていきましょう。
バトル物における食人
人気漫画の「東京喰種」やそのグロテスクさ(描写も設定も)から話題になった仮面ライダーアマゾンズに代表されるように、バトル物に食人が関係する創作は人気があります。
「してはいけない」からこそ目を引いてしまうんでしょう。
さてバトルにどう食人を絡めるかですが、バトル自体に食人をすることとバトル後に食人をすることに分けられるでしょう。
バトル中にする食人はとどめの一撃として食人をすることですね。
首をガブっと食らうのが一番わかりやすいでしょうか。
食う方も食われる方も人間ですから、頭から丸のみするのは難しいでしょうし。
一方バトル後における食人は「能力に対する代償」や「食人しないと生きることができない」ことなどが原因で起こります。
しかし食人嗜好のあるキャラとなれば話は変わってきます。
「命には関係しないが人を食いたい」という理由で行われるでしょう。
生まれながらの人を食う狂人なのか、トラウマや何かしらの体験を通して人肉を食すことに興奮を覚えるようになったのかは考えておきたいです。
このような食人嗜好のあるキャラ以外の「食人をしなければいけないキャラ」を創作に取り入れる際は「最大の禁忌である食人とどう向き合うか」や「食人をする事実を他のキャラに知られた時の互いの心境の変化」に焦点を当てて考えていきたいですね。
恋愛における食人
恋愛と食人の関係は歪です。
しかしそれは普通の愛ではないものの絶大な愛のカタチであるとも考えられます。
事実「好きだから食した」という事件が存在します。
「好きだから殺す」「好きだから食べる」ということを多くの人は理解でいないでしょう。
私も理解はできませんが、解釈することはできます。
好きな人を食す理由の一つは「体の一部にしたい」という考えからではないかということです。
愛しい人を食べて、自身の血肉とすることで一体となる。
一体になりたくなるほど好きで好きでどうしようもないということ。
もう一つは「好きな人を今のままで記憶にとどめておきたかった」という考えです。
好きな人が誰かに取られたくなくて、あるいは老いた姿を見るのが嫌で殺す。
しかし殺しただけだと腐敗するので、口にすることで美しさをそのまま永遠に記憶する。
切り刻んだ人肉を美しいと思える感性ならという前提ですがね。
このような考えも創作で食人を恋愛に取り入れる時に参考にしていただければと思います。
さいごに
今回は「食人」についてお話してきました。
非常にブラックな設定ですが、怖い物見たさの読者は大勢いるので人気を獲得しやすいです。
その分グロテスクなのが苦手な人は遠ざけるので一長一短ではありますが。
それではまた次回お会いしましょう。
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