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以前取り上げた「嫌われるヒロイン」の記事で、あるヒロインのタイプをご紹介しました。
それは「暴力系ヒロイン」です。
今回はこの暴力系ヒロインについて、何故嫌われるのか、どうすれば好かれるのかについてお話します。
単に嫌われる理由だけでなく、活かし方についても知りたい方は必見です!
暴力系ヒロインが嫌われる理由について
なんとなく「暴力をふるうようなキャラは嫌だなあ」と感じられている方は多いでしょう。
多くの人がそう感じるのなら、そもそも何故暴力をふるうようなヒロインが採用されているのかが疑問のはずです。
この暴力系ヒロインが採用された背景も含めて、嫌われる理由を考えていきましょう。
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暴力系ヒロインが採用された起源
暴力系ヒロインは何の理由もなく創作に取り入れられていたわけではありません。
彼女たちには役割があったのです。
それは主人公に対してのツッコミです。
「単にツッコミをするのに暴力が必要か?」と疑問に思うでしょう。
確かに現在の創作に登場する主人公に対してのツッコミにしては度が過ぎていますが、以前は暴力でツッコミをされるぐらいならまだマシなぐらいの主人公は多かったのです。
セクハラというより最早犯罪レベルのことをヒロインや周囲のキャラに行うような主人公を、ヒロインのツッコミで相殺していたのです。
暴力系ヒロインが嫌われる要因
先ほど申し上げたように、今の主人公タイプにとっては暴力系ヒロインのツッコミは過剰なことが多く、そのことが嫌われる要因の一つになっています。
今の主人公は真面目で優しい性格のキャラが多く、以前のような自発的に犯罪まがいのセクハラをしようとする主人公は少数派です。
特に2010年あたりはその傾向が強く感じますね。
しかしこのように主人公のタイプが変遷したのにも関わらず、暴力系ヒロインだけはそのまま変わることなく受け継がれてきたので、作品にそぐわないキャラとなっているのです。
あとは暴力をふるう状況がおかしいことも挙げられます。
よく例えば「女湯を覗こうとする主人公」に対してはヒロインが暴力をふるっても嫌悪感を抱く人は少ないでしょう。
しかし「女湯と間違って男湯に入ってきたヒロインが主人公に遭遇して暴力をふるう」という展開は明らかに理不尽であり、嫌悪感を抱かれることが多いはずです。
このように「主人公に非の無い状況下」や「ヒロインや環境に非がある状況下」で暴力をふるうのは嫌われやすい展開です。
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暴力系ヒロインを創作に活かすためのポイント
「暴力系ヒロインは嫌われている!」で結論付けてしまうのは簡単です。
しかしこのタイプのヒロインを創作に出したい人はいると思いますので、いつもように活かし方も解説していきます。
ツッコミとしての動かしか方
ツッコミには動作がある方がツッコんでいる感を出すことができます。
テレビでやっている漫才なんかを思い浮かべるとよくわかるはずです。
例えばボケた時に頭や肩をはたくことは多いですよね。
これを見て「暴力だ!やめろ!」と声を荒げる人はそういないでしょう。
なぜならしっかりと力が加減されており、はたくのが上手なので、はたかれている方も痛そうではないからです。
つまり何かをした主人公にツッコミを入れる時、顔がパンパンになるまで殴ったり物をぶつける必要などないのです。
血が出たり青あざができるほどの暴力は過剰な演出であり、ツッコミの領域を逸脱しています。
ですから、頭や肩をポンと叩くぐらいがツッコミとして成立する動作なのです。
あとは明らかなギャグ描写、例えば叩かれて星になるとかバカでかいハンマーでぺちゃんこになるとかだと現実味がなく、嫌悪感を抱く読者は少なめであると思われます。
暴力をふるった後にすべきこと
とは言え、主人公に非があった場合には制裁として暴力をふるうような描写が必要なこともあるでしょう。
しかし主人公に非があろうが、昨今は暴力自体に敏感な人は多く、嫌な印象を与えることになるかもしれません。
そこで重要なのは「暴力をふるった後のヒロインの行動」です。
例えばヒロインが主人公の頬をぶったとします。
それでそのまま「最低!」なんて悪態をつきながらどこかに行ってしまうことは多いですよね。
しかしここで「最低!」と言い放った後で間を置き「……痛かったよね。ごめん」と主人公の頬をぶったことに関して謝罪をするだけで随分と印象が違ってきます。
謝罪することが文脈としておかしい場合はありますが、何らかのフォローを入れるのがオススメです。
さいごに
今回は「暴力系ヒロイン」についてお話しました。
暴力系ヒロインは時折「ゴリラ」と呼ばれることがありますが、ゴリラは比較的穏やかな生物といわれているので、ゴリラからすれば「一緒にするな」とご立腹でしょう。
アンチがつきやすいので採用の優先度は低いものの、ツッコミとして適切に扱うことができれば輝くヒロインなので、作品のスパイスになるかもしれませんね。
それではまた次回お会いしましょう。
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