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さてそのテーマというのは「大正ロマン」についてです。
日本特有の文化を取り入れた創作や独自の世界観をつくりたい方は必見です!
大正ロマンとは何か?服装や時代背景など特徴を解説
大正ロマンという言葉を聞いたことはありますでしょうか。
大正だけなら聞いたことがあるでしょう。日本の元号ですね。
今が令和でその前が平成であり、更に前が昭和であってそこからもう一つ遡ると大正になるわけです。
大正ロマンとは「大正時代に隆盛を極めた日本と西洋の文化が混ざり合った独自の文化」を指す言葉です。
これだけでは想像しづらいでしょうから具体的な特徴を掴んでいきましょうか。
大正ロマンの服や髪型
大正ロマンの服装と言えば袴や軍服みたいなイメージが強いんじゃないでしょうか。
こんな感じですよね。
和と洋が掛け合わさった感じ、つまり和洋折衷の服装がイメージとして強いでしょう。
では実際の服装はどうだったのかも見てみましょう。
当然白黒なので鮮やかさは伝わりにくいですが、現代で考えられている大正ロマンの印象と近い服装や髪型をしているのではないでしょうか。
特に男性の衣装は和洋折衷の趣を感じやすいのではないかと思います。
女性の髪型は若い子であればおさげやおかっぱなどがポピュラーであったとされています。
ですので大正ロマンを取り入れた衣装をデザインする際は新しい鮮やかさと古めかしい懐かしさを意識すると良いでしょう。
ベースが和風でアクセントに洋風の意匠をこらすぐらいがバランスがとれていると感じます。
大正ロマンの背景
大正という時代は短いながらも人々の心に大きな変化を与えた時代です。
諸外国の産業革命の影響を受け、日本にも産業分野の発展が訪れました。
そして西洋の影響は産業のみならず政治のあり方や文化にまで及びました。
日本は海外の技術を取り入れる上で、その国の色に染まるのではなく日本の色と掛け合わせることで独自の文化を編み出したのです。
この絶妙なバランスをとった文化は大正ロマンと呼ばれ、現代の人々からも憧憬の念を抱かれるような魅力的な文化なのです。
大正ロマンを創作に活かす際に考えておきたいポイント
では次に大正ロマンがどうして人気なのかという考察と、自身の創作にどう活かすことができるのかを考えていきましょう。
大正ロマンは何故人気なのか
「大正ロマンいいよね~」と惚れ惚れする人は多いでしょうが、そもそも何がそれほどまで人の心を捉えてくるのかを考えたことはありますか?
二つ大正ロマンが人気である理由を考察したので述べていきます。
まず「和洋折衷デザインの不思議さ」に惹かれたから。
大正ロマン特有の衣装や街並みは日本であって日本でないような不思議な雰囲気のあるものになっています。
例を挙げるとカタカナと旧字体の漢字が混じり、右から左へ文章が書かれている看板を見ると不思議な気分になりませんか?
同時に最初は違和感をおぼえることでしょう。
しかしこの違和感こそが独自の世界へ足を踏み入れるきっかけになり、どんどん大正ロマンの世界に興味が湧いて没頭するようになるのです。
次に「激動の時代から生まれた期待と不安の文化」に惹かれたから。
大正時代は前述したように非常に短い時代です。
飛躍的な産業や文化の発展が成し遂げられた一方で、関東大震災や第一次世界大戦など陰鬱になる出来事も同時に起こりました。
人々はこのような発展への希望と退廃への恐怖を芸術にすることもありました。
一見すると面白おかしい表現であっても、無理にでもそう思わなければやっていられない不安や恐怖が背景に隠されているかもしれません。
その逆もあるでしょう。
恐ろしい光景を描写しているものであっても、根底にあるのはその状況をひっくり返すことへの希望なのかもしれないですよね。
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大正ロマンを創作でどう活かすか
では大正ロマンや登場するキャラをどう描写すると魅力的になるのか。
前述した人気の理由であると考えられる「引き込まれるような違和感のある和洋折衷な世界観」と「時代の過渡期で期待と不安が見え隠れする心情」を表現していきたいところです。
世界観について補足すると、創作ですし現実の大正には無かった組み合わせを登場させても良いでしょう。
例えば人々はスマホ片手に和装。男性はサングラスをかけて帯刀、女性はおさげにイヤリングをしているような感じで。
キャラクターには激動の時代である大正の背景を反映して「刹那的に生きる」という特徴を与えるのがオススメです。
つまり今この一瞬を精一杯に楽しむキャラということですね。
そういった意味では残された命を存分に生きるような病弱キャラとも相性が良いでしょう。
毎日愉快に人生を謳歌しているように見えるキャラが、ふとした瞬間にこれからの未来に不安をおぼえてどこか悲しげな表情を浮かべる……なんてどうでしょうか。
我々は大正から日本がどういう道を辿るのかを知っていますが、大正を生き抜いたキャラたちは知らないのです。
知れぬ未来を「憧れ」の一言で片づけることはできないでしょう。
ここはしっかり意識しておきたいところです。
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さいごに
今回は「大正ロマン」についてお話ししてきました。
時代を扱った創作は脚色を加えるとは言え、その時代のことをある程度は知っておく必要があります。
歴史を勉強しても役に立たないと言う人はいますが、少なくとも創作をする上では非常に役立ちます。
今回は冒頭にもお話したようにリクエストしていただいたテーマです。
Twitterやお問い合わせフォームなどから創作ネタのリクエストはまだまだ受け付けておりますのでお気軽にお申し付けください。
それではまた次回お会いしましょう。
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